10/08/08 13:24:35 FFGiARFHP
「悪とは、あからさまな、または隠された強圧をもって自分の意志を他人に押しつけることである。」
「完全性という自己像を守ることに執心する彼らは、道徳的清廉性という外見を維持しようと絶えず努める。
彼らが心をわずらわせることはまさにこれである。
彼らは社会的規範というものにたいして、また、他人が自分をどう思うかについては、鋭い感覚を持っている。」
「「イメージ」「外見」「外向け」といった言葉が、邪悪な人たちの道徳性を理解するうえで重要なものとなる。
彼らには善人たらんとする動機はないように思われるが、しかし、善人であるかのように見られることを強烈に望んでいるのである。
彼らにとって、「善」とは、まったくの見せかけのレベルにとどまっている。
これはとりもなおさず虚偽であり、私が彼らを「虚偽の人々」と呼ぶゆえんもここにある。
虚偽とは、実際には、他人をあざむくよりも自分自身をあざむくことである。
彼らは、自己批判や自責の念といったものに耐えることができないし、また、耐えようともしない。
・・・我々がうそをつくのは、正しくないと自分で気づいている何ごとかを隠すためにほかならない。
うそをつくという行為の前に、なんらかの良心が基本的なかたちで介在するのである。」