08/06/19 05:07:02 lpZyqQRX0
ホモ短編です
勝手に連載します どうぞあたたかく
そういう気がしないわけでもなかったんだ。予感みたいなものもあった気がする。
でもほんとに、こんなことになるなんて思わなかった。
1998年×月×日 某県某町の川原
僕は一人旅に出てある町の川原でキャンプをはった。
飯を食って歯も磨いて、さあ寝ようと寝袋にもぐりこんだ。
1時間ほど経ったとき、誰かの声で目が覚めた。テントの外でおじさんの声がする。
もしかするとここでキャンプをはったらいけなかったな、と思い、テントのファスナーを開けると、スポーツ刈りで50代くらいの小太りのおじさんがテントを覗くように佇んでいた。特に怒ってる様子ではなかったが、一応聞いてみる。
「すいません、ここテント禁止の場所ですか?」
「あっ、いやいや、いいんだけど旅の人なんだろ?さっき通りかかったとき、君の姿が見えてね、少し話をしたいなと思ったんだ。いいかな?」
「・・・・・・はあ」
それから数十分くらい他愛もない話をした。歯槽膿漏の口臭が臭かったが、おじさんの柔らかい語り口に僕は何故だか、妙な気持ちになりかけていた。もう僕はわかっていた。このおじさんはホモだと。
話が途切れて、数十秒くらいの沈黙が流れた。おじさんは辺りを見廻すと僕を見据えて、
「歩きの旅は疲れるだろ?俺が少しマッサージしてあげるよ」