10/11/09 00:38:12
>>214
必死に勉強したところで魔法を使える人間などこの世に何人いるのやら……。
術式でさえ適正の低い人間にはろくに扱えないんだ、無理を言うな。
………僕は一度として悪魔を崇めた覚えはないが………まあいい。
(肩透かしをくらったような気になり、呆れた顔で溜め息を漏らす)
唯一神など―いない、か?
どこぞの宗教家が聞いたら怒り狂いそうな言葉だが、神など信じていない僕には関係ない。
人間界がそうであるようにどうやら悪魔の世界も面倒臭そうだな……。
(やれやれと言いたそうな顔で大げさに肩を竦めた)
今の暮らしに執着があるのならそうだろうが……僕は特に無いからな。
僕は僕の目的が果たせればそれでいい――世界の平和など知ったことじゃない。
大体立ち向かうこと自体が無駄な努力と知って立ち向かう馬鹿がいると思うか?
そんなことをするのは自分が正義の味方か何かと勘違いしている大馬鹿だけだ。
……自分が生まれた日なんぞは大事じゃない。正直、どうでもいいとさえ思う。
だが―自分にとって大切な人が生まれた日は大事な日なんだ。
その人がこの世に生を授かった日をその人と共に祝い……そして無事に来年もまたその日を祝えるように願う――!
誕生日とはそういうものだ。……悪魔の貴様には理解し難いだろうがな。
(普段から冷めている男にしては珍しく熱の篭った言葉で説明し終えると再び落ち着いた表情に戻る)
貴様を医者か何かと思えば平和的と見えなくも無いが……治療に法外な値を取る辺り、せいぜい闇医者だな。