10/12/14 00:40:00
>>340
う、ン。姫にも分かんないんじゃ、ボクなんかには絶対分かんないと思うけどさ……。
姫とボクとがもし両思いで、姫がボクのことが好きなら……ボク、それでもいいかなって思ってる。
恋の病でも、好きだって思われてるんなら悪い気はしないもん……。
(一旦口にしてしまうと想像はどんどん膨らみ、それを話している自分ですら羞恥を覚えるほどだった)
(しかしそれを聞かせている相手が自分と両思いかもしれないと思うと、口にすることにそれほど抵抗はなく)
(いつになく真剣そうな口振りで、自分にも言い聞かせるようにゆっくりと囁いた)
でも、姫がボクを受け止めてくれなかったら、ボクが身体打ってたってただろうしさ……。
(撫でていくうちに姫の身体から力が抜けてきたのか、彼女の体重がずっしりと自分に乗ってくる)
(重たいけれど嫌ではない、十分支えられる暖かい重みに、ふっと目を細めて微笑み)
姫がケガしてなくてよかったよ、ホント。
ボクだったら少しくらいは平気だけどさ、姫にキズつけたとか……なんか嫌だし。
(なんだかんだで友人にはよく気を配っているせいか、知らず知らずのうちにそれが態度として出てしまう)
(しかし、言葉はそれに追いついていないらしく、もっともらしいことを言えずに子供みたいな表現をして)
(照れくさそうにうつむきながらも、抱き締める彼女の身体は離さず、腕を何度となく優しく揉んだ)
結果オーライって、姫ぇ……。ボクがどんだけ心配したか分かってんの?
もぉ……ボクがこんなに優しいの、今だけなんだかららね?
(彼女に比べて劣るとはいえ、しっかりと膨らみを成す胸は、彼女の豊かな乳房を押し上げるように重なる)
(今までは力なくもたれてきていた姫が自分の背中を抱き締めてくると、怪訝そうな顔をしつつも抱き返して)
(いくぶん調子を取り戻した声で甘えてくる彼女にほっと安堵しながら、すりすりと頬を寄せて微笑み)
おやぁ、さっきまで痛がっていた姫の言うこととは思えませんなぁ?
もしかして今までのは演技だったのかよっ、このっこのっ。
(匂いがすると言われると少し恥ずかしそうに俯くも、にやりと口元を吊り上げて笑うと)
(お返しとばかりに彼女の胴をぐいぐい締め上げるが、身長差が10㎝以上はある上に)
(背中に回りきらない短い腕では脇腹を押すくらいの効き目しかなく)
【うぐ、色々考えてたら時間かかっちゃったんだぜ……ゴメン】
【うわっ、なんかボクすっごく姫に思われてる!?】
【なんかこれだけでも嬉しくて頭がフットーしそうなんですけどっ!?】
【待つのはいいだけど、待たせるのは嫌ってのはボクも同じかなぁ】