10/11/17 23:16:01
>>742
……確かに、不安になったことも、あった。
自分の存在を知らされた時は、自殺しようと思ったくらいだ……。
でも……君が自分自身の力で解決しようと、全部背負い込もうとしているのを知った時―
こんな細い身体で、
死んだように生きていた……僕なんかのために、奔走していてくれたと知った時―
胸が、苦しくなった。
……もう、隠し事はしないでね。僕は、君の力になるから。
もう一人なんかじゃないんだよ―
(自分に言い聞かせるように―)
(子供に言い聞かせるように、穏やかな口調で語りかけて)
僕はかっこよくなんかないさ。
ただ、梨深のおかげで……ちょっとだけ、頑張ってみることを覚えただけだよ。
(梨深を見据え、口許を緩ませながら微笑んで)
僕の、全部を見てくれてありがとう。受け入れてくれて……ありがとう。
もちろんだよ。僕からも……よろしく。
(―何か決意を込めたかのように、力強く芯の通った声で)
当り前さ……一日に1.5リットルの方を開けちゃったりするくらいだからね。
んっ…………はい、1本目終わりっと。
(梨深の様子に僕は得意になって、ペットボトルを空にして)
(……どうやら、僕は僕で梨深の驚く顔を見るのが好きだったらしい)
(まったく困ったものです……ふひひ)
……こ、断らないよ。 むしろ懇願するねッ!!
うわ……美味しそうな色してるなぁ……。
さぁ、梨深、早くしろー! 間に合わなくなっても知ら…………あ、あーん。
(素直に口を開け、差し出してくれた大根を一気に頬張る)
う、うまいっ。やっぱりコンビニのおでんは味が染みてるから一味違いますなぁ。
(梨深が冷ましてくれたおかげで、)
(結構無茶な食べ方をしたけれど火傷することはなく、存分に堪能して)
……それじゃ、僕からもお返ししてあげないと。
り、梨深は何が食べたい?
(お箸を二つに割り、梨深と具をせわしなく交互に見て)