10/11/15 22:01:46
>>717
……っ。
(確かに梨深の言う通り、僕の方から誘うのは珍しい)
(あまりにも珍しすぎて、僕の人格が崩壊しちゃったんじゃないかと思ったくらいだった)
(ただ、梨深とは一度こうして……護る護られるの関係ではなく―)
(普通の高校生がそうしているような、他愛もない会話を交わしながら、帰路につきたいと思っていた)
(以前……一緒にいてくれると、言ってくれたわけだしね……)
……。
(ふと梨深を見ると困ったような表情)
(見た瞬間、「あ、これはまた日本語が通じてないな」と察したね)
(その様子が面白くて、僕はニヤニヤしながら外へと歩き出した―)
……コ、コロッケ蕎麦とか、邪道にも程があるよ……っ。
そんなのより、きつねとかの方が美味しいでしょ、常識的に考えて……。
(学校の外へと出ると、急にさっきまでがウソのように口から言葉が溢れていく)
……さ、寒いの? いや……た、確かに、寒いんだけどさ……。
(リア充ならこういう時どういう反応をするのかと考えながら、)
(防寒対策を整えていく梨深を横目に見る)
うっ……。
(唇に塗られたリップクリームが輝いて、実に瑞々そうです……)
(少しヘンな気持ちになった僕は、すぐに顔を逸らして)
……食べ物、か。
の、飲み物だったら、コーラだということは、梨深にも確定的に明らかな事実だと思うけど……。
食べ物となると…………まあ、スナック菓子、とか……?
一人暮らししていると、面倒になっちゃって、あ、あまり食べ物に拘らなくなるんだよね……。
……梨深のおすすめ、とか……そういうのでも、いいよ。
(梨深の顔をチラリと見て)
【や、優しくないだろ……。普通の人だったら、こ、このくらいのこと、い、い、言うだろっ】
【うん、ありがとう。僕の、上の方は切っちゃっていいよ……】
【そ、それと、時間軸をいつにするのか伝え合うのを忘れていたよね……】
【僕は、アニメ後の崩壊した渋谷が復興する超展開後を想定していたんだけど、】
【梨深は……どの辺りだと考えていた?】