10/11/10 23:32:56
>>505
(一瞬警戒し、しかしこちらからの呼び掛けに安堵した様子の、目の前の女性)
(青と白の服を身に纏い、すらりと伸びた脚には黒い布地を身につけている)
(顔つきも、ここいらでは全く見かけない感じだが、その声はよく通る、耳に心地よい響き)
ふぅむ、確かにここいらには兵隊崩れやゴロツキから転じた野盗が出ますからね。こちらとしても困っていまして。
私は……この近くに住んでいる者で、キョウシュといいます。
見たところそちらはお一人のようですが……何にせよ、ここまで何事もなくて良かった。ええ……
(こちらの顔を真っ直ぐ見つめてくる彼女)
(その、人畜無害な男の顔が映っている視界の片隅を、何かがかすめた)
―ガッ!
(気がつくと、木の棒に、鈍く光る刃が食い込んでいた)
(その刃は、細長い腕に握られていて、その腕は目の前の男の身体から……)
(いつのまにか、目の前の男がナイフを繰り出し、大きく弧を描き、彼女目がけ横殴りに切り付けてきたのだ)
……獲物を、あんな間抜け共にかっさらわれずに済みました。
(ギラリ、細い目を光らせて)