10/10/30 22:02:17
>>273
戻りました。
(自分の手を動かす事もなく開いたドアからすらりと長い足を投げ出すと)
(名門私立女子高校の制服であるセーラー服のリボンタイを翻して迎えの車から降りる)
(颯爽と歩き出して瀟洒な装飾を施された門の下を通り)
(ポンと投げ出して綺麗なままの通学鞄を脇に付いたメイド役に預ける様は)
(初めて見る人間にはきっと不遜で映るけれど、毎日と繰り返している当たり前の行為で)
今日も同じよ学校なんて、単純に退屈でした。
(その口から日々繰り返される質問に答えながら、ふんと不機嫌そうに鼻を鳴らす)
(まだ年端も行かない割にははしゃいだところの感じられない少女だった)
着替えくらい1人で出来るわ。
このまま部屋へ行きます、疲れているから部屋に大倉を呼んで。
取り寄せさせた紅茶を飲みたいの。
(あれやこれやと口うるさく声を掛けてくる使用人たちには見向きもせず)
(肩に掛かる長い髪の毛を邪魔そうに払うとツカツカと床を行き私室を目指すが)
(ハタと立ち止まると、いかにも今思いついたと言った感じに振り向いて事もなさ気に告げる)
………そうそう。
夜までパパとママの呼びつけ以外は知らせなくていいですから。
部屋の前を忙しなくウロウロしたりしないでね。
【ではよろしく、大倉】
【何かあれば遠慮せずに言ってください】