10/10/25 22:25:34
愛、あなたと、ふーたりー、花、あなたと、ふーたりー
恋、あなたと、ふーたりー、夢、あなたと、ふーたりー
ふーたりのーためー、世界はあるのー
ふーたりのーためー、世界はあるのー…………っと、ま、こんなもんかな?
(人類と、使徒との戦いが終結して半年後─新第三新東京市のあるマンションにて)
(柔らかな栗毛を二本分けのお下げにして垂らし、眼鏡をかけた少女が、古い歌謡曲を歌いながら、フライパンを振るっている)
(どこかの制服と思しきブラウスにネクタイの上からエプロンをつけ、熱された鉄板の上で踊るのは、刻みネギをたっぷり入れた出汁巻き卵)
(サビにあわせて宙に飛ばしたそれを、その場で一回転して器用にキャッチ)
(すらりとした足をストッキングで、形の良い尻を白とピンクのストライプショーツで包んでいる)
(何故かスカートをはいてないことを除けば、まめまめしく朝食か、或いは弁当の用意をしている女子中学生といった風体)
(けれどその左手の薬指には、朝日を弾いて微かに煌めく銀色のリングが嵌っていた)
おっと、もうあんま時間ないじゃん………
しゃーない、そろそろねぼすけの旦那様を、起こしにいきますか
(火を止め、余熱の残るフライパンを残し、軽く伸びをしながら隣の隣の部屋に向かってドアを開けると)
こぉーらぁー、シンジぃー!いつまでぐーすか寝てるのかっ、にゃ~~~~~~~~!!
(ににに、と満面の笑みを浮かべつつ、仁王立ちになって叫ぶと、隣の隣の部屋…寝室に足を踏み入れ)
(そのまま山盛りに膨らんでいるベッドの、布団の上に勢い良く飛び乗って、ゆさゆさゆさゆさ揺さぶりまくった)
【お待ち、こんなとこでどう?】