10/09/11 23:23:09
>>126
僕らのような剣虎隊…剣牙虎を利用した部隊の連中は、
皆こいつらを猫と呼ぶんですよ。可愛いもんでしょう?
(さながら一般的な猫にするように、千早の額から鼻筋を撫でて)
(答えるように、千早は新城を見上げニャァと鳴いた)
しがない一軍人です、知らなくても当然でしょう。
浅間さん、ですね。どこかの新聞社の方で?
ならばいいのです。世には軍人を嫌う者もいるようですから。
勝っている時は矢鱈と応援されるのですが、負けている時は、とね。
(にぃっと、彼にとって冗談めかした笑いを浮かべ)
>>127
(剣を向けていた少年がその剣を下ろすと、僅かばかり笑いかけ)
……檻にも入れておらず、鎖もつけていないというのに信用してくれた事に感謝するよ。
そうだな、剣牙虎が身近でない者にとってはそれが当たり前だものな。
ああ…言われて見れば、僕もまだ名乗ってすらいなかった。
僕の名は新城直衛、見ての通りの軍人だ。
(素直に謝罪の意も込めた礼を向けられた事に感心し、
<皇国>陸軍式敬礼を返しかけて止め、彼と同じように深く頭を下げた)
千早は子猫の頃からずっと僕の傍にいたからね。
だが、剣牙虎の習性を知っていれば、不意に出会っても襲われたりなどしないよ。
(にぃっと笑うと、笑みを浮かべた凶相を彼へ向け)
西條君、右手を握ってその手の甲を舐め、それを千早に近づけてみるといい。
なぁに、噛まれたりしない事は保障しよう。