10/08/02 23:35:06
>>232
………いいえ、離しません。……小森さん、強がる必要はないんですよ?
―恥ずかしいのは先生も同じです。疑うのなら、胸を触って確かめてみてください
先程から、このまま止まるんじゃないかと思うほど、心臓が暴れていますから。
(微笑んだまま、霧を安心させる様に、自虐を混ぜながら会話を続けると)
―ここまで来たんですから、いっそ恥ずかしさも共有しませんか?
それとも、小森さんは……私と同じ思いを共有するのは……嫌、ですか?
(掴まれている手とは、反対のほうの手で…俯く彼女の頬に手を宛がう)
(細くしなやかな指先が、霧の顔の輪郭をそっと撫ぜながら、彼女の顔を上向かせ)
そうですね、私もどちらかといえば…小森さんとは後者の様な関係でしたいですし。
それに、実を言えば私もあまり体力に自信があるほうではありませんから。
(望の親指が、ほんの一瞬だけ霧の唇に触れ、口元に添えられていた霧の指とも交錯する)
(そのまますべる様にして、望の指先は彼女の耳元へと移動し……今度は耳朶にそっと触れ)
―いいですよ、小森さんの望むがままに。ただ、つまらないと言われるのは心外ですね。
無言で事を進めるというのは、私のキャラ付けとしてはあまり出来そうにないんですが。
(背中に回した手に、ほんの僅かに力を込め、抱き寄せていた霧の体をさらに密着させる)
(お互いの吐息すら、鼻先にかかってしまうような至近距離で、じっと相手の瞳を覗き込んだまま)
(ごくごく真面目な様子で、この場に似つかわしくない台詞を口にする。)
……いや、それならいっそこうして唇を塞いでしまえば……お互いに口封じ出来ていいかもしれません。
(ふと思いついたようにそう呟くと、そのままゆっくりと唇を近づけていく)
(そう、お互いの顔の感覚は本当に僅かなのに、とてもとてもゆっくりと……唇を近付け、そして重ねた)
【時間がかかりすぎですね……小森さん、すみません】