10/08/11 00:31:27
>>223
くぅ…………ぁ……!
(踏まれる内にも手足を動かそうとするが、身体は鉛となったようにまるで言うことを効かない)
(プルプルと震えながら睨むことしかできず靴底で踏みつけられた顔は醜く歪み、汚れていく)
(どれだけ心では拒絶しようと、名も知らぬ男にこれまでの生で培ってきたものが汚されている、それだけは真実だった)
…………!
殺すなら殺せ!誰が貴様らなどに……!!
(靴を舐めろと言う言葉に対し、)
(残った力を振り絞りわずかに靴から横へずれて、プッ……と唇から靴へ唾を吐いてその返礼とした)
(埃や煤色にところどころ汚れた顔で憔悴しきっていても毅然とした態度で拒絶した)
…………先ほど、貴様はこの意思の強さが何処から来るのかと問うたな……
教えてやろう……それは、私が一人ではないからだ……
苦しみを分かち合い志を同じくして戦ったものたちが今も常に私と共にある……
どのような場所、どんな辛い困難に晒されようと、その事実が何度でも私を蘇らせる……
(傷だらけの豊満な身体を地面に横たえたまま、局地にピアスさえ付けられた薄汚れた夜鷹のような姿で)
(いささか聖人めいたことを口にしながら拒絶の意思とともに、無表情で見下ろす男へ綺麗事を吐いて)
さぁ……好きにしろ……