10/07/16 23:08:50
>>134
何を……するつもりだ
く―くう……
(指が掴まれ、用途不明の尖った金属が近づけられてくる)
(その突端が爪の間へと刺さり、ゼリーのような柔らかい肉をほじくる感触を刺し込む相手に与える)
(原始的な方法で爪と肉の接ぎ目を引き裂かれていく)
………………うあぁ
う―~~~うううううううう!!
(二本目)
(激痛から、相手の話していることを単語でしか認識できなくなる)
(冷や汗をだらだらと垂らし怒っているような悲しんでいるような顔で苦痛に苛まれ続け)
(ぱつん、と爪がこぼれてコロコロと地面に落ちた)
た………………大したことはないな
はぁ……はぁ……っ、この程度、激痛と表現するにはおこがましい……
むしろすっきりとして……っう……清々しい、くらいだ……!
(思慮の外の痛みで白熱し呆けた頭に思考が戻ってくると、わざとらしいほどの相手の言葉が聞こえる)
(それに脊髄反応して、考えなくても口からは勝ち気な言葉が勝手に出てくる)
ぐう……っ……
(軟膏を塗り広げられる苦しみは、まるで傷口に香辛料を塗りたくられているようだった)
(つらつら指から流れる血はそれでせき止められた)
あ、ぐッ!はぁ……はぁ……ゼェ……ゼェー……
あ、あああああ!う、うぅん……あ、あぐ!ひ、ひっぐ……うう、あああ……ッ!
(何枚も何枚も爪が綺麗に剥がれて舞っていくのを、息を犬のように荒くし歯が磨り減るくらい噛み合わせて耐えてみせる)
(乱れた銀の髪が頬にかかり、気が狂いそうな痛みに薄っすらと頬を染めて、)
(とうとう悲痛な叫び声を上げて首をデタラメに振り、形あるものがただ黙って散っていくある種の美しさだけを施行する相手に見せた)
(噛み締めすぎた唇からつぅー……と赤い血が伝って)
【すまない、時間がかかってしまった】
【ニッチすぎるので苦手ならこれくらいの触りだけでいい、気にしないでくれ】