10/10/03 04:05:02
(実を言うと、少々の戸惑いが無かったわけではない)
(長い生の中で、何度か呼び出されたことは無くは無かった)
(様々な人間が様々な理由で自分を呼び出したが、それは全て
同じ世界へと呼び出されるものだったのだ)
(だが、今回のこれは、それとは違う。全くの異世界に来てしまったようだ)
(それでもなお、いつもの調子を崩さなかったのは、長い生による経験と)
(何より、呼び出した主である、この少女が……下世話な言い方をすれば、
とても『美味しそう』だったからだ)
あら、呼び出しておいてそれは無いんじゃないの?
ええと、ルイズ……だったかしら。
経緯はどうあれ、あなたと私は主人と使い魔……仲良くしましょう?
(ベッドの淵に腰掛けて、ルイズの頭に手を置き……そのまま、髪に手櫛を通して)
(そのまま、背筋を指先が伝う)