10/02/14 22:17:55
>>311
くっ……。
(あっさりとかわされ、掴まれた右腕が痺れてくる)
(マネカタと思って侮った、その油断に唇を噛み締めて)
それは……どうも、ありがとう。
(こんな時でも、強気な台詞は勝手に口から零れてくる)
でも、マネカタなんかに認めてもらわなくても結構……──きゃあっ!!
(がつん、と耳の奥で音がして、目の前に火花が散る)
う………。
(身体に力が入らず、鉄柱を背にしたままずるずると崩れ落ちて)
(視界が揺れ、相手の動きが頭に入ってこない)
やめ……なさい……離して……。
(首筋に走った鋭い感覚に、言葉だけで抵抗を試みるが)
──ひっ!?
(続く、濡れた生暖かい感覚に、反射的に高い声を上げてしまう)
な……やめて!……触らないでよ!!
(身を引く隙間さえもなく、間近できつくサカハギを睨みつける)