10/05/15 11:02:50
>>700
(……潜んでいた)
(部屋の主が戻るまで。行動パターンからすれば今日がこのセーフハウスを利用する日)
(もちろん、ただ漫然と待つのではなく、仕掛けは施してある……草薙素子なら、そうするだろうから)
(痕跡を消し、気配を消し)
(だが、部屋に入ってきた彼女……草薙素子は気づいたらしい)
(焦燥と、それ以上の歓喜が義体を、電脳を奔る)
(その感情とは別に、義体は最適解をもって動き始める)
(……それは、対象への接触)
……はぁい、初めまして、草薙素子。
(素子の耳元で、囁く)
(彼女がその声で意識をこちらに向けた時……信じがたいものを見る)
(それは、声の主は、草薙素子自身。寸分違わぬ顔の、彼女自身だからだ)
(驚愕が生む、一瞬の空白。その瞬間……視線を合わせる)
(100万分の1秒に満たない時間で、視線という「情報」を介した電脳乗っ取り(ゴーストハック)を仕掛ける)
(攻性防壁さえもすり抜けて、一気に草薙素子の電脳に接続する)
(素子の意識の前に現れるアイコンは、まだ少女と言った風な女性)
初めまして、草薙素子お姉様。
私、お姉様が好きなの。好きすぎて……
(かわいらしい容姿は、けれども何の参考にもならないほど……そのアイコンは歪んで見えた)
(そう、歪んで歪んで……その姿は変わっていく。草薙素子に)
……私があなたになりたいの。
【最初だから……とは言え少し長すぎかしら】
【ともあれ、よろしくお願いするわ】
702:草薙素子 ◆d7vG.gKzAw
10/05/15 11:26:32
>>701
……違う、これは…………まだ新しい………
───!?
(徐々に氷解していく違和感、それが「徐々に」解かせることで意識をそちらに振り向け、誘導するものとは気付かずに)
(けれどその真相に到達する直前、不意に背後から囁かれ、弾かれたように降り返る)
(そして、そこに居たのは…………自分自身!!)
(身長も体格も、そしてその声すらも、自分のそれと完全に同一)
(唯一異なる点があるとしたらそれは、その顔に浮かんだ歪んだ喜悦の笑み)
……………っ……く…………!!
(刹那の間結ばれた、視線と視線を通じ、高速で仕掛けられるゴーストハック)
(防壁も、それ以上に強靭な意志の力そのものも、ほんの一瞬の驚愕と動揺で揺るがせれれば、それで十分)
(……とは言えそれは、理屈ではそうだとしても、誰しもができる芸当ではない)
(天性の素質、肥大化した欲望、あるいはあの「笑い男」と呼ばれたハッカーすら上回る技術があってこそ)
World Is Mine
(世界すら手に取れるだけの力を持ちながら、今その全てはたった一人に……公安九課隊長、草薙素子に向けられようとしていた)
お…お前は……………まさか、あの一瞬で……!!?
…何者だ、一体何の……………………………何…ですって…………?
(自身もまた、ウィザード級ハッカーであるから解ってしまう、絶対的技量の差)
(揺るがされる自信と、まだ世界にはこれほどの素質を持つものがいたのかと言う驚きがない交ぜになり)
(さらにそれが冷め遣らぬ前に、問いかけるより早く告げられた答えに戦慄した)
(だが……だからと言って、みすみす大人しくしてなどはいない。即座に逆ハックを仕掛けながら、新しく構成防壁を走らせ、ダミーを立ち上げた)
ふざけないで頂戴………私は私よ、あなたじゃないわ……!!
【ええ、こちらこそよろしく頼むわね】
703:『草薙素子』 ◆HpASc9v3H6
10/05/15 11:42:20
>>702
私には一瞬で十分だもの。
もちろん、色々と練習はしたわ。
草薙素子の好んで使う攻勢防壁、ゴーストハックのパターン。
ほとんどパターンなんてなかったのは、あは、さすがは公安九課の隊長……少佐よね。
(自慢げに語りながら、秒間数百のダミーをばらまく)
(力任せではあるが、圧倒的な技量がなければ出来ない、ほとんど反則のような代物)
(電脳が「彼女」に満たされ、「彼女」に支配されていくように見えるその様は、世界を相手に絶望的な戦いを挑んでいるも同然の、強烈な無力感をさえ生じさせ)
(その無力感が一瞬生んだ隙は、どうしようもないほどの隙となり)
……私は、あなたよ。
これから、あなたになるの。
(背後に回り込んだ「彼女」は何重もの攻勢防壁をすり抜け、素子の頭に触れる)
(その手はするりと素子の頭を透過して、その脳に触れ、ゴーストに触れ……ゴーストを掌握する)
(同時にもう一方の手が背筋から入り込み、子宮に触れ、子宮を握る)
(もちろんそれはイメージ。だがそれは即ち思考と感情の双方を同時に掌握され、抗うことも出来ない状態を示している)
……さ、素子。
こっちを向いて……私に、私の顔を見せて。
704:草薙素子 ◆d7vG.gKzAw
10/05/15 12:07:28
>>703
……馬鹿な、こんな…………かはぁッ……!?
(反撃は至って古典的かつ単純だった)
(ばら撒かれたこちらの数百倍の数のダミー、しかもその一つ一つのこちらの数千倍もの情報密度を有していた)
(膨大なデータを瞬時に解凍、展開され、電脳が悲鳴を上げる)
(意識そのものが処理落ちするかのように鈍化し、思考が思考としてまとまらない…!!)
(無意識に半歩下がる………絶対的存在を前に、撤退を考えるの生物の本能として当然の事)
(だが…その反応こそ、狙われていた隙そのものだった)
!?!?!?!?
(金縛りにあったかのように硬直するこちらの、その背後に立つ「彼女」)
(その手が頭部に触れた瞬間、深層意識まで、否……もっと深い、魂(ゴースト)までも、文字通りに「把握」して)
(さらにもう一つの手がずぶりと胎内に侵入し、子宮を掴み、がっちりと心魂を鷲づかみにしてしまう…)
(最早悲鳴も言葉にならない、声なき声をあげて悶絶し、がくがくと全身を震わせると)
(古い玩具のように、ぎしぎしとぎこちない動きで、首だけで背後を振り返った)
………あ……あ…あ………………あ…………
(瞳からは意思の光が失われ、唇からよだれを、目じりから涙を零しながら、「彼女」を見つめる……瓜二つの、自分自身の顔を)
705:『草薙素子』 ◆HpASc9v3H6
10/05/15 12:16:15
>>704
(素子の前で、瓜二つの「彼女」が微笑む)
本当、素敵な魂(ゴースト)……
ただのアイコンでさえ、こんなに愛おしいなんて。
(脳と子宮を「掌握」したまま、白痴のような表情を浮かべる素子を抱きしめる「素子」)
こんなにも愛おしいあなたに私がなるのね。
私はあなた、あなたは私。
私は私、あなたはだあれ?
(唄うように囁きながら、素子の額にキスをする)
(キスをしたそこには、一種卑猥な文様が浮かびあがる)
ふふ、これが入り口よ。
あなたに直接触れるための、入り口。
(愛おしげにその文様を撫で)
……ああ、でもその前に邪魔の入らないようにしておかないとね。
ねえ、素子……セキュリティロックを再度かけて、このセーフハウスをスタンドアロンに移行して頂戴。
(まるで掌握具合を試すように電脳に働きかけ、義体を操作するように命じる)
706:草薙素子 ◆d7vG.gKzAw
10/05/15 12:50:35
>>705
……わ…私、は………………あな、た…
あなた…………は…わたし………・・・わたしは……わたしは……?
…あなた、は……………わたし……………
わたし…………は……素子…クサナギ………モトコ……あなたは……モトコ…クサナギ…………素子…草薙……素…子………
(輪唱し、追従するように、空ろな目で繰り返す)
(掌握し、視覚化した魂(ゴースト)は、深く静かな深海から汲み上げられたような色をしていた)
(電脳の海の奥底を泳ぎ渡りながら磨かれ、けれど決して闇に染まらない、気高い煌き……)
(今すぐにでも味わいたい、一つになりたい、そんな衝動を堪えながら、口付け一つ──)
(額に浮かんだそれはあたかも、簡素化した女性器をモチーフにしたかのような印)
(そここそが掌握したゴーストに、直接ウイルスを抽入し、データを抽出し、そして改竄を行うためのセキュリティホール)
…っあ……う、あ……あ、ああああ……
(額の紋様を撫でられると、無明の闇に堕ちていく自我がぶるりと震え)
(怜悧なその顔が惚けたように緩み、ほほが薄っすら、桜色に染まった)
(そして、「彼女」が命じた瞬間………かちかちとセキュリティが作動し、システムが起動して、外部との連絡を完全に遮断する)
(結果は上々、この鳥籠には素子と「素子」の、二人だけ………)
(この籠が開かれるとき、ここは「本物の草薙素子」とその下僕の、愛の巣になっているだろう)
……………ああ………あああ…………っは…………
(そして……ぺたんとへたり込み、見上げるその瞳には、早くも絶対者への畏敬と崇拝の光が生まれ始めていた)
707:『草薙素子』 ◆HpASc9v3H6
10/05/15 13:16:49
>>706
見えてきたわね。
あれが、草薙素子……
(どこかうっとりとしたような声音で、印の向こうに見える「穴」からゴーストを眺める)
相応しい煌めきね。
すぐにでも「犯して」あげたいけれど、まずはちゃんと「転写」しないとね。
(へたり込んだ素子の、うっすらと桜色に染まった頬を両手で挟み、立ち上がらせて)
スタンドアロン化、完了ね。
よく出来たわ、素子……でも、気高い私(あなた)はそんな風にへたり込んではいけないわ。
全て立ったままで、凛としないとね。
(自らの理想とする「草薙素子」をも刷り込みながら、印に唇を近づける)
さ、それじゃ……「転写」しちゃいましょう。
ん……
(そして舌を伸ばし、印の中心……「穴」に当てれば、舌はその奥のゴーストに届き舐め上げる)
(素子の脳内では舐められる音さえ響くほどの強烈な感覚が、同じぐらい強烈な快感と共に感じられる)
(そして、一舐めごとにゴーストは煌めきを失っていき、鈍色に堕ちていく……)
708:草薙素子 ◆d7vG.gKzAw
10/05/15 14:14:13
>>707
……ん………はァ…はァ………・はぁぁ………ぁぁぁっ…
………ん…ッ……む……ふぅ…んんぅ……んんんんんん……ッ!!
(ゆっくりと回転する、立方体のような形のそれが、印の穴越しによく見える)
(それを陶然と眺めると、「素子」は素子を立ち上がらせた)
(立ち上がらされ、囁かれる言葉にゆらりと頷くと、背筋を伸ばして素子は「素子」と見詰め合った)
(やがてどちらからともなく歩み寄り、唇が印と重なり合う………)
(それはまるで、鏡の向こうの己とキスをしているような、どこか幻惑的な光景だった)
(染まった頬はそのままに、まっすぐに立ち、正面から立ち尽くす素子)
(その額の印に口付け、触手のように伸ばした舌で、ゴーストに触れる「素子」……)
…んんあああああッ!?
は、あ、あ………あああああああッ!!ひッ、ひッ………ひあッ、っひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!!?
んあおッ…おおおおおおおおッ………おあああああああッ……あ゛あ゛あ゛あああああああ…………っはぁ゛ああああああっ!!!
(文字通り、魂を直接嬲られるような感覚に、全身をがくがくと震わせる)
(崩れ落ちそうになる膝を叱咤し、獣のような嬌声をあげながらも、「凛としていなくてはいけない」と、己に言い聞かせ続ける…)
(ぞるんッ……ねるぅ゛ッ………じゅぴッ…じゅぴちゅッ……べろべろべろぉぉぉッ……)
(淫靡な粘着音が頭蓋の中で響き渡り、記憶を、技術を、データを…何もかもを舐めとり、奪い取り、吸い出されていった)
(色素が抜け落ちていくかのように、電脳空間におけるイメージの素子…素子だったもののアイコンの色が、白一色に変わっていく)
(心の底から焦がれた存在のゴーストの味は例えようも無く甘美で、永久に舐めしゃぶっていたいほど、だが…)
…っ……あ゛…………はぁぁぁ………ぐ……………ん……………ぉぉぉ……
(一舐めするごとにその味は確実に薄まり、ゴーストそのものを意味するアイコンの輝きも鈍くなり)
(徐々に、額の印から取り出してしまえそうなほど、小さなものになっていってしまう…………)
(反面、「素子」の中に取り込まれていくデータは、「素子」のゴーストを眩く輝かせ)
(素子と「素子」が一つになって馴染んで行くのを、実感として感じ取っていた)
709:『草薙素子』 ◆HpASc9v3H6
10/05/15 14:36:20
>>708
ああ……これが、草薙素子なのね。
私の愛した、あなた。
あなたの愛した、私。
私の愛する、私。
(うっとりとした声音で囁きながら、舐めとり、奪い取り、吸い出し……写し取っていく)
(それは淫靡な交合にして絶対的な搾取。それは聖なる交歓にして邪な略奪)
ああ……最高の「味」だわ。
でも、名残惜しいけれど……もう、おしまいね。
(ゴーストを意味するアイコンはその輝きをほとんど失い、小さくなり)
(ついには「素子」の舌先に絡め取られ……)
……ごく、んっ。
(呑み込まれる)
ふふ、これでもう私はあなた。
あなたは私。
私は草薙素子、あなたは……誰でもない。
ねえ、誰でもない私?
あなたを私に相応しい「誰でもない」ものにしてあげましょうか?
空っぽの私(あなた)をあなた(私)が埋めてあげましょうか。
……さ、あなたの入り口を開いて。
全てのあなたの入り口を、示して。
そうしたら……
(額の印をそっとなぞり)
……印を付けてあげる。
私があなたである私を注ぎ込むのに相応しい印(穴)を付けてあげる。
そして……杭を打ち込んであげるわ。
壊れることのない杭、永遠のあなたを。
710: ◆d7vG.gKzAw
10/05/15 15:11:11
>>709
(まるで女性器を舌で愛撫するかのように、印に舌を這わせ、魂(ゴースト)を舐め蕩かしていく)
(ゴーストを取り込むことで、対象と同一化する事自体は、「素子」も初めてではない)
(けれど……理想とした自分自身そのものとの同一化は、今までに無い高揚感と一体感をもたらした)
(最後の一欠けらの残すまいと、夢中になって味わい続け、そして……)
……………………………………か…はッ…
(その人間を構成する、最も重要なエッセンスが取り出され)
(息絶える時のような嘆息を漏らして、「素子だったモノ」の目から精気が抜け落ちる)
(髪も肌も、そしてアイコンのまとっていた衣服すらも真っ白く、空っぽな形骸……)
(名前も記憶も、意思も技術も、己を己と規定するものを何一つ持たない、誰でもない何かが、そこに在った)
(……その空白の中に、強い意志を秘めた言葉が投げかけられ、反響する)
─ねえ、誰でもない私?
─あなたを私に相応しい「誰でもない」ものにしてあげましょうか?
『私、私は誰でもない私。私は私に相応しい、「誰でもないもの」』
『空っぽの私(あなた)を、あなた(私)で埋めて欲しい。どうすればいい?』
─……さ、あなたの入り口を開いて。
─全てのあなたの入り口を、示して。
─そうしたら…………印を付けてあげる。
『入り口…………私の、入り口。それは何?』
『…ああ……そうか、額のこれのように、私の全てに繋がる道を開いて、受け入れればいいのか。なんだ、簡単な事だ…』
(反響する声に導かれるまま、義体や電脳の残りのセキュリティやリミッター、安全装置が解除されていく)
(それに連れ、アイコンの肩に、胸に、腹部に、背中に、掌に、足に、印を設置すべき場所が表示された)
(全てが初期化され、新しいデータを、システムを、そしてゴーストを受け入れる準備が整うのに、3秒とかからない)
(アイコンのまとっていた衣服が消え、白い裸身をさらし、両手を広げ、白い髪をなびかせて「素子」の前に立つ………)
(……どこか悟ったような、穏やかな、けれど虚ろな表情で)
ただ今、全データ、全システム、全メモリー、全セキュリティ、全バックアップ、初期化完了しました───
新しいデータの入力を行い、最後に人格(キャラクター)名を、規定してください
711:草薙素子 ◆HpASc9v3H6
10/05/15 15:41:08
>>710
私は、死んだ。
いいえ、私は私になった。
新たな私に、私の求める草薙素子に。
(そう呟きながら、先ほどまで「草薙素子」だったものを見つめる)
(その瞳には僅かばかりの憐憫の情と……劣情が揺らいでいた)
OKよ、そこがスロットね。
(素子の手が表示された場所を撫でる。そうすればそこに付帯して印が浮かび上がる)
(だがそれは、示された場所とは僅かに違うものもあった)
(舌先に、腋に、乳首に、腹部に、尻穴に、掌に、太股に、秘所に……それらは全て性器となることを定められた印となる)
データタイプXyZ、システムVer.1.13、メモリリードオンリープロテクトセット。
ファイアウォールI.C.E Ver.5.41インストール準備。
(違法プログラムの集積体とも言えるものがインストール準備を整えられていき)
(それに合わせて、印の数と同じだけの草薙素子が呼び出される。その全ての股間にインストール用のパイルが装備されている)
(その草薙素子―13人の草薙素子は空っぽの「彼女」に近づき)
―キャラクターネーム『ノーバディ』インストール、開始。
(その言葉がユニゾンし、印にパイルが挿入される。強烈な快楽と共に)
(―それは、インストールという名の、交合)
712: ◆d7vG.gKzAw
10/05/15 16:45:35
>>711
(額のそれとあわせて、刻まれた印は全部で13)
(それは全身のセキュリティホールと連動する、言わばデータスロットそのもの)
(そして同時に、電脳セックスにおける、新たに増設された性器だった)
コネクトスタート─
インストール準備、完了しています
(最高レベルのハッカーを指す言葉が「ウィザード」であることも頷ける、電子の呪文が唱えられる)
(この日のために、数々の違法プログラムを組み合わせ、修正し、改良し、構築したデータ群が解凍されていく…)
(さらにスロットの数にあわせ、12の同位体が召喚され、13人の「草薙素子」が、「かつて草薙素子だったモノ」を取り囲む)
(12の同位体それぞれが分割されたプログラムを、そして「草薙素子」が根幹をなす結合ソフトをパイルにインストール)
(インストールされたものの内容によって異なる、13通りの形状に変化したパイルが「草薙素子だったモノ」に打たれた印に照準を合わせ、そして─)
人格名(キャラクターネーム)『ノーバディ』、フルインストール、開──!!!???
……っ…お…………………おぉぉ………あおおおおおおおおおッ♥
あへッ、はへェッ……えひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃんッ♥はァッ♥はァッ♥んはァァァァァァァッ♥
おほぉぉぉぉぉぉぉおッ♥お、お、おっおっおっおおおおおおおおおおおおおおおッ♥んお゛お゛おおおおおおおぉぉぉぉぉぉッ♥♥
(完全な空白となったその中に、新たな名前が、思想が、嗜好がインストールされてゆく)
(それは一つ一つが並みの電脳セックスやドラッグのそれを遥かに越え、しかもそれらは13人が完全な同調と連携で送り込むことで13乗に増幅され)
(完全に初期化しされたからこそ耐え切れる、狂悦の嵐となって「素子だったモノ」…『ノーバディ』の中で吹き荒れた)
(インストールされたシステムは結合ソフトを中心に精密かつ強固に結び付けられ、『ノーバディ』を構築していく………)
<推定残り時間 48秒…>
<転送率 140TB/秒…>
(発情期の獣のような咆哮をあげ、身を焼き尽くす快感に狂う『ノーバディ』の頭上に、進捗度合いを示すアイコンが表示された)
(この世で最も忠実で、優秀な下僕を創り上げるために、脳の隅々までも開発し、1ビットの無駄も空きもないようにと、膨大なデータが流し込まれる)
(舌に、脇に、乳首に、腹部に、尻穴に、掌に、太股に、秘所に、額に接続されたパイルから全てが転送されるまで、残り48秒。だがそれは永遠に等しい、悦楽の煉獄を巡る旅だった)
713:草薙素子 ◆HpASc9v3H6
10/05/15 17:54:20
>>712
(13人の「草薙素子」はその股間に13の形状を持つパイルを光らせ、それを一気に印に打ち込んだ)
(それら全てが強烈な電脳ドラッグであり、同時にデータ塊であった)
(13のパイルが結合することで、『ノーバディ』という新たな人格―否、存在を生み出す)
(それは誕生の儀式)
(同時に破壊の儀式)
(それは生(エロス)、それは死(タナトス))
(「彼女」は生み出される快感に、壊される快楽に溺れる)
(そして―その快楽を与えてくれたものからは、逃れることは出来ない)
私は、私(あなた)の過去。
(尻穴を貫く、長く蛇のようにうねるパイルを打ち込む「草薙素子」が囁く)
私は、私(あなた)の希望。
(左の太股を貫く、太い六角柱型のパイルを打ち込む「草薙素子」が囁く)
私は、私(あなた)の絶望。
(右の太股を貫く、太い八角柱型のパイルを打ち込む「草薙素子」が囁く)
私は、私(あなた)の現在。
(秘所を貫く、太い円柱状のパイルを打ち込む「草薙素子」が囁く)
私は、私(あなた)の欲望。
(腹を貫く、鉤爪状のパイルを打ち込む「草薙素子」が囁く)
私は、私(あなた)の愛情。
(左の乳首を貫く、網目状のパイルを打ち込む「草薙素子」が囁く)
私は、私(あなた)の憎悪。
(右の乳首を貫く、網目状のパイルを打ち込む「草薙素子」が囁く)
私は、私(あなた)の真実。
(左掌を貫く、五芒星型のパイルを打ち込む「草薙素子」が囁く)
私は、私(あなた)の欺瞞。
(右掌を貫く、六芒星型のパイルを打ち込む「草薙素子」が囁く)
私は、私(あなた)の歓喜。
(左腋を貫く、連結球状のパイルを打ち込む「草薙素子」が囁く)
私は、私(あなた)の苦痛。
(右腋を貫く、連結球状のパイルを打ち込む「草薙素子」が囁く)
私は、私(あなた)の未来。
(舌を貫く、平型のパイルを打ち込む「草薙素子」が囁く)
私は、私(あなた)。
(額を貫く、螺旋状のパイルを打ち込む「草薙素子」が囁く)
(額を貫く結合ソフトに集まっていく『ノーバディ』という存在)
(それがかつて「草薙素子」だった存在と重なり、同化していく)
(その全てが強烈なまでの快楽。わずか48秒間の絶頂無間の煉獄)
―あなたは、私のもの―
(13人の「草薙素子」が囁く)
(同時に、迸るデータという名の精)
(それは「彼女」の身体に満ち、溢れ、「彼女」をデータの海=精液の泉へと堕としていく)
―上がっていらっしゃい。
その時には、もうあなたは紛れもなく私の大事な道具(ツール)『ノーバディ』よ。
(一人に戻った「草薙素子」が微笑む)
714:『ノーバディ』 ◆d7vG.gKzAw
10/05/15 18:58:01
>>713
(『過去』が、『希望』が、『絶望』が、『現在』が)
(『欲望』が、『愛情』が、『憎悪』が、『真実』が)
(『欺瞞』が、『歓喜』が、『苦痛』が、『未来』が)
(最後に───『私』が、空白の中に書き込まれ、結びつきあい、一つの存在を形成していく)
お、おおおお、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ♥♥♥
(歌うように囁く13人の「草薙素子」)
(残り時間が0になると同時に、13のパイルが精に折り込み、データの全てを転送し終えると共に、分離したパイルが杭のように打ち込まれた)
(原子炉の制御棒のように、それらは回転しながら穴の奥に吸い込まれ)
(快感の連鎖爆発の果て、『ノーバディ』のアイコンが歪み、融け、崩れていく。そして──)
……う……xzcvb……あ…ああ…ghjkl…あああああ……
(ノイズ音交じりのうめき声と共に、白い泥土の塊のようになっていたそれが、ぐねぐねと蠢いた)
(クレイメーションか何かを見ているかのように、それは見る間に姿を変え………人の形をとり始める)
(白い髪、白い肌、どこか電子回路を思わせるラインで繋がれた、各所に刻まれた女性器をシンボリックにした紋様)
(目元を覆い隠すバイザー状の仮面だけが、漆黒に染まっている)
……………『誰でもないもの(ノーバディ)』…それが、私の名前………
私はあなたのために生まれ、あなたのために死ぬ、それが………あなたの道具である、私の使命
(裸身のまま恭しく膝を突き、頭を垂れて恭順の意を示す。それは最早、洗脳と言うレベルではない)
(徹底的な破壊と、その後に来る新生…1からではない、0からの誕生……)
あなたこそが、世界を制するもの………
魔法使い(ウィザード)などと言う言葉では、もう足りない……偉大なる電脳神(デウス・エクス・マキナ)、草薙素子に仕えられることを、感謝致します
(『ノーバディ』の言葉は、嘘でもおおげさでもなかった)
(草薙素子のゴーストを奪い、融合したことで、さらに能力は飛躍的に増大している)
(特A級を越える、特S級ハッカー………それが今の、「草薙素子」だった)
715:『ノーバディ』 ◆d7vG.gKzAw
10/05/15 19:13:24
【と…いい所だけれど、ここで一度凍結にさせてもらえないかしら】
【一応、明日も同じくらいから来れそうよ。後はそうね…月曜日以降の夜なら、多分だいたい空いてるわ】
716:草薙素子 ◆HpASc9v3H6
10/05/15 19:17:58
>>714
(白い粘土のように見えるそこから、それは蠢き始めた)
(粘土細工の人形が独りでに組み上がっていくかのような光景)
(それを楽しげに見つめるのは、「彼女」―否、今はもう草薙素子となった人外のハッカー)
(草薙素子の前で形を取ったそれは、言うなれば、白)
(未だ色に染まらぬ、否、白という色に染め尽くされた、最早色を持たない色)
そうよ、ノーバディ。
あなたは私の道具。
創造主たる電脳神に永遠の忠誠と隷属を誓うモノ。
ふふ、このまま心ゆくまで犯すのもいいけれど、先にすることがあるわ。
(素子の指が『ノーバディ』の唇を撫でる)
(色のなかった唇に赤い色が乗り)
『ノーバディ/モード・ミネルヴァ』……今あなたは全能の知を得た。
さあ、一度リブートしましょう。
そしてあなたの義体(身体)をあなたに相応しいモノに改造なさい。
あなた自身の手でね。
今与えたのは、そのための知識。そのための技術なのだから。
(そう言うと、草薙素子はゆっくりと目を開ける)
(そこはセーフハウス、侵入してきた何者かに襲われた……否)
(素子の唇に、今までにないどこか下卑た笑みが浮かぶ)
(……それは、歓喜の笑み。邪なるモノが、自らの策略に喜ぶ、勝利の笑み)
717:草薙素子 ◆HpASc9v3H6
10/05/15 19:20:31
>>715
【ああ、ついつい続きを書いてしまったわ】
【同じぐらいの時間を費やすれば、さすがにこの話自体は終えられるかもだけど……勿体ないわね】
【明日も同じぐらいでOKなら、まずは明日かしら】
【ケリらしきものが見えた時点で相談しましょう】
【今日はとても良かったわ。あなたはどうだったかしら】
【それじゃ、明日同じ時間に伝言板で。ciao!】
718:『ノーバディ』 ◆d7vG.gKzAw
10/05/15 19:58:50
>>717
【お疲れさま、正直圧倒されたわ、完敗よ】
【あなたが相手じゃ、誰が堕とされてもおかしくないわね】
【また明日、同じ時間に伝言スレで会いましょう】
【それともし…改造プランについて何かアイデアがあったら、聞かせてくれるかしら?】
【明日も楽しみにしてるわね。ありがとう xxx】
719:『ノーバディ』 ◆d7vG.gKzAw
10/05/16 12:26:49
【スレを借りるわね】
720:草薙素子 ◆HpASc9v3H6
10/05/16 12:32:35
【スレを借りるわ】
>>719
【続きで問題ないけれど、スレの終焉も近い様子ね】
【そちらが書いている間に私が新スレを立ててくるとするわ】
721:草薙素子 ◆HpASc9v3H6
10/05/16 12:41:11
【立てておいたわ】
【溢れる前に次スレ誘導だけ張っておくわね】
苦痛・快楽拷問・拡張・改造・ハードSMスレ8スレ目
スレリンク(erochara板)
722:『ノーバディ』 ◆d7vG.gKzAw
10/05/16 13:11:11
>>716
…『ノーバディ/モード・ミネルヴァ』認証…………
リブート開始……アクセス…………
(白一色のアイコンの唇が、花弁のように赤く咲く)
(かすかに動いたそれが命じた瞬間………『ノーバディ』は電子の海の奥深くに、潜り込んでいた)
(要求されたスペックに必要な素材・機能・オプションを持つにはどうすればいいか)
(演算を繰り返し、データを収集し、己が遣うべき、全く新しいコンセプトの義体の設計図を組み上げていく)
(通常ならば、とても個人で計算しきれるものではない)
(だが…電脳神たる素子には及ばないものの、その手で組まれた人工ゴーストとでも言うべき『ノーバディ』には難しいことではなかった)
(──3秒とかからず検証は終了し、結論が出る)
─大日本技研と米帝の極秘共同開発による、試作型ナノマシン義体”プロテウス”─
(素子の目の前で『ノーバディ』の目が開き、呟くように言葉が漏れた)
(究極の汎用性を求めて開発されたものの、高価すぎて未だ実用化には至っていない)
(いくつかの不安定な数値、足りない面があるものの、それは『ノーバディ』に入力された素子製の制御プログラムなどを導入すれば解決できるだろう)
(……そしてその結論は、素子が出したものと、完全に合致していた)
>>720-721
【もうそんなに?】
【ありがとう、何かと世話になるわね……】
723:草薙素子 ◆HpASc9v3H6
10/05/16 13:38:18
>>722
(待ったのは、ほんの数秒)
(自らに続き、目を覚ました草薙素子……否『ノーバディ』に目を向ける)
どうやら同じ結論に達したようね。
そう、それが最良解よ。
そして……
(自らの胸元に触れる。その身体はまるでゼリーのようにぷるんと手を呑み込み)
この義体も“プロテウス”……正確には“プロテウス”のプロトタイプとして作られた三体のうちの一体。
(立ち上がり、『ノーバディ』を見下ろし)
手配は済んでいる。
もうすぐもう一体の“プロテウス”が運び込まれる算段よ。
(その言葉が終わるかと言うぐらいにインターフォンが鳴り、荷物の到着を知らせる)
(人の丈ほどもあるその大荷物は自動化された装置で、二人のいる部屋……草薙素子の寝室に運び込まれる)
(封印を解除し、荷物を開ければ、そこにはまるでマネキンのような無面目の義体が横たわっていた)
『ノーバディ』、さっそくこれにインストールを開始しなさい。
……そう、もっともあなたに相応しい方法でのインストールをね。
【そう気にすることはないわ。たっぷりと楽しませて貰っているのだし】
【ともあれ、改めて今日もよろしくね】
724:『ノーバディ』 ◆d7vG.gKzAw
10/05/16 14:51:12
>>723
既に…ここまで、想定していたのね
神様には、敵わないわ……………解っていたことだけど
(セーフハウスのスタンドアロン化を解除すると同時に、荷物が搬入される)
(ロックを解除し、カバーを解くと、メンテナンス台もかねたカプセル状のケージの中に、白いマネキンを思わせる義体が納められていた)
(通常の義体にならあるはずの、首の後ろなどの端子がない、が…………)
これが“プロテウス”…新しい、いえ…本来の、私…………
………ん……
(衣服の全てを脱ぎ捨てると、その無貌の顔を指先でつい、となぞって口付ける……まるで眠りを覚ます、目ざめのキスのように)
(やがてそこからコマンドが入力され、“プロテウス”が変貌を開始した)
(白く滑らかなボディ、その股間の部分がミチミチと盛り上がり、見る間にナノマシンで構成された、螺旋を描いて捩れたバイオペニスが屹立していく)
(それはつい先ほど、素子が電脳空間において股間に装着していたパイルと、全く同じ形状のもの─)
『ノーバディ』……インストール、開始………
………ん…ん………んむ………ちゅ……はァ………
(キスを続けたまま、ケージの中横たわる“プロテウス”…その腰に跨るようにして、馬乗りになると)
(唇にあたる感触が、少しずつ変化していくのがわかる)
(首に回していた腕を解き、そっと胸元にやると、粘土をこねるようにそこをこね回しつつ)
(バイオペニスにスリットを押し付け、ゆっくりと前後に腰を揺らしてこすりつける)
(その間にも少しずつ“プロテウス”はその形状を、マネキンから顔の無い人型に変化させていく…)
725:草薙素子 ◆HpASc9v3H6
10/05/16 15:12:58
>>724
神ではないわ、私は草薙素子。
今はまだ、ね。
(同じ顔を持つ『ノーバディ』を背後から軽く抱き、そのうなじに舌を這わせる)
(わざとでもあるかのように、その端子部分を念入りに舐めて)
そう、あなたのあるべき姿。
求められる義体(からだ)……
(衣服を脱ぎ捨てた『ノーバディ』を、自らも衣服を脱ぎ捨て、改めて背後から抱き)
ふふ、この形が気に入ったのね。
覚えておいてあげるわ。
(“プロテウス”に生えたバイオペニスを見て、『ノーバディ』の耳元で囁く)
(そうして、インストールを始めるようになれば、その手を離し、交わる「二つ」を眺める)
(だんだんと形を変化させていく“プロテウス”を眺め、だんだんと身体を昂ぶらせていく『ノーバディ』を眺め、満足げに微笑みながら)
726:『ノーバディ』 ◆d7vG.gKzAw
10/05/16 15:55:31
>>725
あん………ん……
……くすぐったいわ……ふふ……
ええ…私を、私として構成してくれたもの……その象徴みたいなものだから…
(後ろから抱きすくめられ、触れ合う感触に至福の喜びを感じながら)
(端子を弄る舌の感触に、身を震わせる…)
(“プロテウス”の全身をそっと指先でなぞると、脇に、乳首に、腹部に…かつて電脳空間内で印を刻まれた位置に、同じ印が生まれ)
(その中央に肉色の穴が開いたかと思うと、螺旋状の、13のバイオペニスがぬぢゅりッ…と這い出てきた)
(人外の淫魔のごとき、全身に男女両性の器官を備えた“プロテウス”を、陶然とした瞳でみつめ、ため息をつく)
ん…んぐ……んちゅッ……ぷはッ……
…はぁ、はぁ………んぷ、ちゅぷッ、くぷッ、ちゅぱ、ちゅっ、んちゅッ…
(舌から伸びたバイオペニスを頬張り、しゃぶりつきながら、あたかも角のように生えた額のバイオペニスを扱く)
(乳房に乳房を押し付け、こね回すと、尻穴から現れたものが、尻尾のようにびくびくと跳ね回る)
(濡れたスリットにそって擦れるバイオペニスは他の12本を圧する大きさ、太さに形状を変化させつつあった)
ちゅぱッ……そろそろ、ね…
コネクト開始………ダイレクトリンク…『ノーバディ』………インストールスタート…んッおッああああああああッ♥
(義体の準備が整うと、腰をもたげ、位置を合わせ…極太バイオペニスに腰を下ろしていく)
(太く硬く、生きているかのように脈打つそれは人工膣を圧倒的な存在感で掘り進み、『ノーバディ』のゴーストが宿る義体と、『ノーバディ』の身体となる義体を一つに結びつけた)
(下品ながに股になって咆哮し、身を反り返らせ、乳首の変化したバイオペニスを、何かのコントローラーのように握り締める)
(自分でリズムやペースを調整できるのは、先の素子との間で交わされた、一方的な支配とはまた異なる快感を生み出した)
おおおおッ……おほぉぉぉおぉぉぉッ♥んおお……あへッ♥はへッ♥あへえええええええええッ♥んひぃぃぃぃぃぃぃぃぃいぃぃんッ♥
(乳首を扱き、腰を激しく上下させ、まるで乗馬でもしているかのような荒腰で、『ノーバディ』は“プロテウス”と交わった)
727:草薙素子 ◆HpASc9v3H6
10/05/16 16:30:13
>>726
ふふ、象徴ね。
男性器(シンボル)が象徴(シンボル)だなんて、洒落ているわ。
(からかうように言いながら、ぬちょ、と端子に舌を入れ、ビリビリと痺れる感覚を楽しむ)
……そうよ、それでいいの。
それら全てが、あなたを変えてくれたもの、あなたを犯してくれたモノなのだから。
今の義体(からだ)がそれを受け入れられないとしても……
(当然とため息をつく『ノーバディ』の尻に、熱く硬い感触を与え)
……新しいあなた、本当の私なら、受け入れられるわ。
電脳と同じように、こちらでも……ね。
(とん、と『ノーバディ』の身体を“プロテウス”の方に押し出してやる)
(そうして始まったインストール……否、人外の淫獣と草薙素子の交尾を眺める)
(それは交尾と言うにはあまりにも激しい『プレイ』だった)
(『プレイ』を獣のように咆哮し、下品な様で喜び悶える草薙素子を、草薙素子が眺める……)
(その中で、淫獣と見まごうばかりのそれはだんだんと形を得ていく)
(そう……この場で、第三の草薙素子として)
『ノーバディ』インストール効率を上げなさい。
その義体は後から“プロテウス”の生産するナノマシンで修理変成させるのだから……
(草薙素子の唇がにたりと笑みの形を作る)
……使用可能な穴という穴を全てダイレクトリンクに使用しなさい。
728:『ノーバディ』 ◆d7vG.gKzAw
10/05/16 17:29:04
>>727
…むぢゅっ…んぱッ、じゅぱッ………じゅちゅるッ…じゅぽッ、じゅぽッ、じゅぽぉッ♥
…………んぐッ!?んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!?
(素子の言葉に頷くと、さらに脚を大きく開き、身を屈めて、舌から生えたバイオペニスを改めて頬張る)
(さらに尻穴から生えたバイオペニスが長さを増し、蛇のようにうねると……『ノーバディ』の尻穴を一息で穿った)
(口腔で、膣で、尻穴で繋がったことで快感と転送率も跳ね上がり、動きこそ衰えないものの、『ノーバディ』の目がうつろになってゆく)
(そして転送率が、50%を越えた時………)
…んふ……ふふふ………
(…不意に“プロテウス”の腕が動き、『ノーバディ』の腰を掴んだ)
(その貌には目が見開いて、己の上で腰を振る『ノーバディ』の姿を見据えている…)
(がっちりと食い込んだ指先は黒く、まるで鉤爪のようになっていたが、よく見ればそれば男性器を模しているのがよく解る)
(尻穴から出ていたバイオペニスも、いつしか尾てい骨から伸びるような位置に変化して、太く長大になり)
(肘や膝からも、硬質ゴムのような質感の、螺旋状の黒いバイオペニスが生え始める)
(容貌こそ草薙素子のそれに近づきつつも、その義体は女体を犯すという目的に特化した形状に変化していく…)
(……次の変化は、75%を超えた瞬間に起こった)
~~~~~~~~~~~~~~ッ!!??
(額のそれが額に、舌のそれが舌に、乳首のそれが乳首に、まるで融合していくかのように物理的に癒着し、根を張り始める)
(それは“プロテウス”を構成するナノマシンそのものが、義体を直接侵食し、インストールを開始した証拠だった)
(へそから生えたバイオペニスが『ノーバディ』の腹部を貫き、指がずぶずぶと腰に沈みこみ、“プロテウス”(ハード)と『ノーバディ』(ソフト)は一つになっていく)
(そして転送率が残り90%をきった所で、尻穴を犯していたバイオペニスが引き抜かれ、潜り込んでいた指が尻穴をぽかりと割り広げる)
(………電脳神・草薙素子の、目の前で…)
729:草薙素子 ◆HpASc9v3H6
10/05/16 18:14:48
>>728
(口腔で、膣で、尻穴で繋がる『ノーバディ』と“プロテウス”を眺める)
(かすかに不満そうに、唇の端を歪めるが、言葉にはせず、インストールの様を眺める)
(転送率50%オーバーで起こった変化に眼を細める)
(先ほどまでの人外の淫獣のような変形をしていた“プロテウス”以上の人外にして、淫欲を貪るための姿)
……ふふ、『ノーバディ』それがあなたの望みね。
(そう呟き、唇を舐める)
(そして、更なる変化……それにもさして驚いた様子も見せず)
(だが、逆にため息をつき)
やれやれ……まだまだね。
ナノマシンの肉体であることの意味をもっと理解なさい、『ノーバディ』
(そう言いながらぱっくりと広げられた草薙素子の尻穴を見て、微笑む)
けれど、するべきことは理解しているようね。
(ゆっくりと繋がり合う二人に近づく。その股間には“プロテウス”の生やしたどのバイオペニスよりも太く長く雄々しい、螺旋状に捻れたバイオペニスが息づいている)
(そっとその尻たぶを掴み、自らでも広げてやりながら……その剛直をまさしくねじ込む)
(破壊されるその感覚さえ快感に累乗させ、かつて自分だった義体(からだ)を壊し犯し、そして……)
……抜けるわ。受け止めなさい。
(螺旋状の剛直が『ノーバディ』の身体を抜け、“プロテウス”の口元まで達し……その口腔をも貫き犯す)
『ノーバディ』、新義体にも受け入れ準備を。
それから、旧義体の脳殻を貫通、脳内穿孔によりダイレクトラストコネクトせよ。
730:『ノーバディ』 ◆d7vG.gKzAw
10/05/16 18:58:07
>>729
ん……お………おごぉ…ッ………♥
ふむぅッ……ん……んんん…………んん……ッ♥
(かすかに呻きながら身じろぎをし、泡立つ唾液を唇の間から、白く濁った愛液をスリットからどろりと垂れ流す)
(物理的インストールを受け、動く事もままならない)
(けれど受ける衝撃、快感の度合いは動いていた頃とは比較にならないほど強かった)
…んんんんんッ!!?っごッ………んごぉおおおおおおおおッ!?!?
(…ひたりと尻穴に、硬い何かが振れる)
(それがなんであるか確かめる前に……最大の衝撃が、文字通り義体を貫いた)
(1メートル近い、超弩級サイズのバイオペニスに、尻穴から口腔まで貫通される、『ノーバディ』)
(素子のそれは“プロテウス”の口腔まで塞ぎ、三つの義体を一つに繋いだ)
(義体内部の機構を破壊され、急速に『ノーバディ』の目から光が消えて、“プロテウス”の貌は苦痛と、そして快感にゆがんでいた)
<了解、ダイレクトラストコネクト………スタート!>
(声を出す事もできないが、直接繋がったことでダイレクトに意思を交し合う)
(一度首を捻って癒着していた頭部のバイオペニスを引き抜くと、それが二つに割れ、二本角のバイオペニスにすぐさま形成された)
(口元に妖しい笑みを浮かべ、頭を振り……ヘッドバットを叩き込むかのような勢いで額をぶつけ合わせ、バイオペニスホーンで脳殻を、そして脳を穿つ)
(一気に残りのデータ諸々をインストール、否吸収しつつ、“プロテウス”…今やほぼ『ノーバディ』となったそれが、スリットと尻穴を指をかけて押し開いた)
<転送率、95%………今よ…!!>
731:草薙素子 ◆HpASc9v3H6
10/05/16 19:34:23
>>730
どう? 壊される快楽と壊れる快楽……ふふ、そう味わえるものではないでしょう?
(そう言いながら素子は強過ぎも弱過ぎもしない絶妙の強さでストロークを開始する)
(かつての義体を膣洞に、“プロテウス”の口唇を子宮口に、その口腔を子宮に見立てたような強烈な蹂躙するセックス)
(壊された義体の気功は絶妙な位置で感覚器としてのみ機能している……まるでそうなるように壊されたかのように)
(故に『ノーバディ』はまさしく脳まで貫くような快感を口腔性交を同時に味わっていた)
(そして、ダイレクトラストコネクトが始まる)
(それは脳殻を破壊し、脳に直接データ収集ホーンを打ち込む接続方法)
(死に繋がる新たなる生、新たなる絶頂)
(その様を眺めながら口元に“プロテウス”と同様の、それよりも淫らで妖しい笑みを浮かべ)
ええ、ぶち込んであげるわ。
(開かれた“プロテウス”いや『ノーバディ』のスリットと尻穴に、今義体を貫いているのと同じ太さ、長さ、固さの螺旋状バイオペニスが一気に突き込まれる)
さあ、その義体(からだ)を制御する、最後のプログラムをあげる。これを使って、私の全てを受け入れ、私の全てに隷属し、私の全てで……絶頂なさい!
(二つの義体を貫くバイオペニスの先端から噴き出す、精液。それはDNAの代わりにナノマシン義体を完全統御するプログラムのコア)
(それが今や『ノーバディ』となった“プロテウス”に注がれる。口腔を満たすそれは、『ノーバディ』をさらに進化させる)
(間髪入れず、膣穴と尻穴に挿入されたバイオペニスからも同様の精が注ぎ込まれる)
(絶頂に絶頂を重ね、さらに絶頂を塗り固めたような異常な快楽の中……)
……さ、あなたも注ぎ込みなさい。私を私にするために。
(一瞬、人外の方法で犯している旧義体が囁く……)
732:『ノーバディ』 ◆d7vG.gKzAw
10/05/16 20:43:10
>>731
………rTyuio…!@p/oiu………zxcvB…!!
(うめき声ですらない、軋むようなノイズ音を響かせ、瞳からぼろぼろと涙を零す)
(受けた大きさに、ばちばちと義体がスパークした)
(電極を差し込まれた蛙がその刺激で動くように、ぎくぎくと全身が不自然にびくついて)
(ガラス玉のように光の消えた目が、ぐるんッと裏返る)
<…んんんんッ、んおおおおおおおおおッ♥>
<か…完全制御統合最終プログラム…《プシュケー》…イン……ストール……ッッ♥>
(素子の義体から長大な螺旋型バイオペニスが、さらに二本伸び)
(“プロテウス”の割り開いたスリットとアナルを貫き通す)
(かつての義体とは異なり、ナノマシン義体は破壊される事無くそれを受け入れ、即座に襞を形成した)
(素子の言葉は神の託宣となって『ノーバディ』を打ちのめし、最終プログラムが刻まれた精液が、ナノマシン全てに波及していく)
(腰をがくがくと痙攣させ、口腔に、膣内に、腸内に注がれる魂を、一滴も残さず、受け入れる……)
<っほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ♥お゛、お゛、お゛、お゛お゛おぉぉぉぉぉぉぉぉんッ♥♥>
<ん゛ぐ、えぐ、おおおおおおおおいぐッ♥いぐッ、いぐッ、いぐいぐいぐいぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッ♥♥>
<インストールコンプリートぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ♥『ノーバディ』、“プロテウス”に100%転送完了ぉぉぉぉぉぉぉぉぉうぅぅぅぅぅぅんんッ♥♥>
<……あッ、がッ……あ゛はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ♥♥>
(破壊された脳殻から煙を噴出し、絶頂破壊されるかつての義体…)
(それを犯し、主に犯されながら、新たな義体を得た『ノーバディ』もまた、破壊と創造、新生の三重絶頂に絶叫して)
(全身に生やしたバイオペニスから、カスタードクリームのような粘つく精液をびゅちびゅちと迸らせた)
(それは当然、貫いていたかつての義体の中にも注ぎ込まれる。修理し、変成させるための、ナノマシンを込めた精液が…)
……あ゛…………はぁ゛……あ゛あ゛あ……………あああああ……………♥♥
(ぐったりと、屍のように崩れ落ちるかつての義体)
(その下で忘我の表情で大の字になる、仮面をつけ、バイオペニスの角と尾、鉤爪を生やした悪魔の如き人外の淫獣と成り果てた『ノーバディ』)
(そしてそれを見下ろすのは、全ての支配者である、電脳神……)
(魔女の宴(サバト)のごとき堕隷属と魔改造の儀式は、今ここに、終幕のときを迎えようとしていた)