09/11/29 01:40:06
>>99
…おかしな目で見るな、無礼者!
(淫魔の王の値踏みするような眼差しは、ミーシャの傲慢な心を揺さぶり)
(どうやらこの肉体を魅力的と認め、気に入ったらしいことも、自惚れをくすぐるわけではなかった)
離せ、…頼む、離して。
(男根に似た触手に搦め捕られ、丸太のような腕に抱きすくめられて、背筋に震えが走る)
(男を使い潰し、使い捨て、食い荒らしてきた百戦練磨と自認していたのだが、分厚く逞しい胸板に頬を押し付けていると被虐心らしきものが沸き上がってくる)
(それを押し殺し、胸毛に頬を刺されながら魔界への通路を運ばれる)
(目を上げると、中空に戦で殺した敵や、虐待して死なせた捕虜の顔が浮かぶ)
(今までのミーシャなら何とも思わなかったはずだが、魔界へ近づいているせいだろうか、恐怖に襲われて悲鳴を上げ続ける)
(喉が嗄れるころ、目的地へ着いた。ただ大きいだけでなく、洗練された豪奢な城塞であり、装飾に目を奪われながら、とある広間へ)
(そこは人類のみならず様々な種族の雌が、それより数の多い、様々な魔族の雄に犯されてよがり、絶叫している淫欲の地獄であった)