09/09/11 23:55:08
お漏らしじゃないと聞いても納得がいかないのか、
佳主馬くんは「ふうん?」なんて疑わしげに言いながら僕の手元をじっと見ている。
その間にも僕の手は止まらず、先走りをぬるぬると幹にこすりつけてしごく。
そろそろ、年上の威厳を気にしてスローペースを保つことが難しくなってきた。
「あ、あのね、これは…なんていうか、その、先走り液って…あれ、正式名称なんだっけ…」
僕は数学しかり、集中している時はそれしか考えられないんだ。
佳主馬くんにもっといろいろ教えてあげなきゃと思うんだけど、
頭がぼうっとして舌が縺れて、うまくできない。
結局もごもごと口の中で呟くだけで、
佳主馬くんの僕に対するお漏らし疑惑を晴らすことは出来なかった。
はあ、はあ、はあ、はあ。
冷房のない納戸に、2人分の荒い呼吸音が籠っている。
むっとした熱気は、男の精の臭いだ。
時折佳主馬くんの様子を窺ってみると(いやほら教えると言った手前
進み具合を見てあげなきゃですから)、
左手は根元をきゅっと握って、右手全体で一生懸命こすっていた。
人差し指で丸く出た桃色の亀頭をくりくりといじる度、
「ん、んっ」と小さく声を上げて爪先まで丸める様子が可愛らしい。
右肩からずり落ちたタンクトップを直す余裕もないみたいだ。
気持ち良さに耐えるようにぱさぱさと頭を振るので、
いつもはあんまり見えない右目までが見えて、
僕はこっそり得した気分になった。