09/09/08 22:21:00
先走りでパンツが濡れていなかったことだけが幸いだ。
頭の片隅で「よかった探し」を始める自分に、
それは現実逃避をしているだけだと冷静な部分が囁いた。
せっかくちゃんと履いたパンツを、また下ろさなければならないのだ。
しかも今度は、毛だけじゃなくその下のものを、それも勃起したものを見せるために。
なんとか時間を稼げないかとゆっくり引っ張ったウエスト部分から、
見慣れた先端がぼろんと飛び出した。
「「!!」」
固まってしまったけれど、この状態のままというのが一番間抜けだ。
思い切って、掴んだウエスト部分をぐいっと太腿まで下ろした。
勢いあまり過ぎて、勃ち上がったものがふるふると揺れる。
「うわあ…」
思わず、と言った感じで呟かれた言葉は、呆れとも蔑みとも取れない。
恐る恐る目を開くと、現れた僕の性器を
思ったよりも更に近くにいた佳主馬くんがまじまじと見つめていた。
「ちょ、佳主馬くん、近いよ…」
「だって近づかないと見えないじゃん」
当然でしょ、と言わんばかりに答える佳主馬くんは、
僕と会話しているのに僕の目を見てくれない。
それはちょっと淋しいんだけど、
彼の視線を一身に受けているのが僕の性器だと言うのが一番の問題だ。
しかも普通の状態じゃない、ぱんぱんに勃起して、
先走りを垂らしていないのが奇跡なくらいの、
いっぱいいっぱいの状態なのだ。