09/09/01 02:24:21
「とにかく、お願い、触らせてっ!」
「……言い方がダメ。もっとさ、ちゃんと変態らしくおねだりしてみせてよ」
おねだり? 僕が? 僕がそんなことをして誰が得するんだろう。
ああ分かった、佳主馬くんだ。
佳主馬くんは僕をそうして支配して、優越感に浸りたいんだ。
何よりも自分に自信があって、エレベストより高いプライドを持つ佳主馬くんのことだ。情けないお兄さんにイカされる、なんて陵辱と変わらないんだろう。
だから、イカされる―ではなく、触らせて、イってあげる、でないとダメなんだ。
僕の下で押し倒されているクセに睨みつけるようにしてこちらを見てくる佳主馬くん。
それがなんだか誘ってるみたいに見えて。
そんな佳主馬くんの前では僕のプライドなんてあってないようなものだった。