銀魂の桂をチョメチョメするスレ43at EROCHARA
銀魂の桂をチョメチョメするスレ43 - 暇つぶし2ch94:名無しさん@ピンキー
09/03/27 18:49:12

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ある日桂はまだ何もされていないにもかかわらず急に風呂へ入れられた。
浴室を出た先で目の前に突き出されたのは女物の豪奢な着物だった。
髪は念入りに梳かれ、口に乗せる紅やその他いろいろな化粧道具までもが用意される。
何の真似だと桂が幹部の男に視線で問うと
「なに、ちょっとした接待だ。偶々ちょうど良いのがいなくてね」
と口元を歪めた。
遊女の真似事をしろというのかと言う桂にそのようなものだと言葉が返ってくる。
拒否権など、ない。




「……ぅ、」
桂が目を覚ますとそこは見慣れぬ和室だった。
準備が終わったかと思うとこれも馴染みになってしまった睡眠薬を飲まされた。
春雨の船から別の建物に移されたのかと考えて、次の瞬間に部屋の外に感じた気配に
桂は身をすくませた。
すらりと襖が開かれる。そして幹部の男に促されて入ってきた3人の男を見て桂は驚愕した。
「っ!?」
そこにいたのは、幕府の高官たちだった。
それも汚職に手を染めているという噂があり、桂たちが調査の対象としていた者たちだ。
「おぉ」
愕然とする桂をよそに、彼らの一人が感心したような声を漏らした。
「まさか本当に桂がいるとは」
「しかもこの美しさ。男とは思えませんな」
男たちは指名手配犯の桂を見て驚くどころか
混乱のままに、桂は幹部の男を見やった。男がにんまりと笑って高官たちに向かって口を開く。
「貴方がたがこやつにどのような『あだな』をつけ、どのような『シチュエーション』を設定して
 楽しもうと自由ですが、これはあくまで最近仕入れた男娼ですからね……」
「わかっておる。いわゆる桂小太郎のそっくりさん、なのだろう?」
男の声を遮って、三人の中で最も年長と思われる六十くらいの男が面白がるような口調で言った。
「なっ……」
つまりこの男たちは海賊と手を結ぶだけでは飽き足らず、自らが政治犯に仕立てた桂を
捕らえもせずに、くだらない遊びに興じようというのだ。
私利私欲のために汚職に手を染め国を売る一部の幕府連中は桂にとって
天導衆や春雨以上に憎い敵だ。
同じ日本人でありながらどこまでも浅ましいこの男たちも
そのような連中の手に日本の未来が委ねられているという現状も
今ここで女のように着飾り紅をさしている自分も、何もかもが情けなくて涙が溢れた。



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