09/01/27 01:57:29
>>415
官能の渦に巻かれながらも戸惑ううちに
馬車は無情にも兵舎へ到着してしまった。
アランはオスカルを抱き上げると急ぎ足で司令官室へ向かった。
見回りをしている他の衛兵に見つかったところで問題があるわけでも無いが
オスカルのこの姿を他の兵士に見せたくないという気持ちがある。
司令官室へ入ると急いでドアを閉め、オスカルを下ろすと
アランは明かりを灯し、暖炉に火を入れた。
オスカルは引き出しの奥に隠していたワインとグラスを取り出す。
「隊長もやるじゃねえか。ワインは俺が開ける.。」
「何なら、ブランデーだってあるぞ。そっちにするか?」
「いや、ワインでいい。」
アランがワインを注いでいる間に、オスカルは結い上げていた髪を解く。
「取りあえず、無事だったことに乾杯だな。」
グラスを合わせながらお互いの目を見詰め合う。
オスカルは一気にワインを飲み干すと意を決したがのごとく
いきなりドレスを脱ぎ始めた。
「たっ隊長、いきなり何をされるんですか。着替えなら奥の仮眠室で・・・」
アランの言葉など聞き入れず、オスカルは更にコルセットとパニエの紐を緩め
自分の全てをアランの前で露にした。
「続きは後だと言ったはずだ・・・」
オスカルの細く白い手がアランの服へと伸びる。
その手を制するかのように無骨ではあるが綺麗なアランの手が重なる。
「隊長、自分で脱ぎます・・・」
そう言うと目の前に現れた細く、白く、美しい曲線を描いた
美しい裸体の女隊長を抱き上げ奥の仮眠室のベッドへ静かに下ろした。
アランはボタンに手をかけ、服を脱いで行く。
鍛えられた筋肉質の引き締まった体。厚い胸板にうっすらと生えた胸毛。
「あの胸に、あの体にこれから私は抱かれるのか・・・?」
初めて見る男性の裸体に羞恥心を感じ、顔を背けてしまう。
アランの体が重なり、唇をも重ね合う。
馬車の中で起きた感覚と同じ・・・それ以上に甘く・・・
アランの唇が首筋を吸いながら手は胸の膨らみへと移動して行く。
手が動き、揉みしだかれて行くと頂きが張ったように固くなって行く。
その頂きを吸われ、舌で弾かれると吐息交じりの声が漏れてしまう。
アランの手、指、唇、そして舌が全身に自分ですら見た事の無い部分にまで
這い巡り、羞恥と官能が入り混じり体の奥から火照り、快楽の喘ぎに身を悶える。
それは繰返される事に強くなり、アランの背中に回した手に力がこもる。
引き寄せたアランの首、胸にキスを返すとアランの息遣いが荒くなる。
「隊長、力を抜いてください。」
言われるままに全身の力を抜くと開かれた両足の間に固いものが振れた。
と同時に焼けつくような痛みに声を上げそうになったが、
アランの唇が声を塞ぎ、舌が口腔内を駆け巡る。
情熱的で甘くとろけるようなキスに痛みを忘れ、それは体の奥深くまで侵入して来る。
どちらに神経を集中させれば良いのだろう。
考える余裕も無くアランの腰が動く度に痛みが快感へと変化して行く。
快感は勢いを増し体の奥深くから膨れ上がり大きく弾けると
何を叫んだのだろう。アランは何を言ったのだろう。
フェルゼンさえも忘れ、何もかもが真っ白になっていた。
「隊長、隊長、大丈夫ですか。」
軽く頬を叩かれる感触で意識が戻った。
「申し訳ないです隊長。頑張り過ぎました。」
「謝ることなど無い。女に生まれて良かったと心から思えた時だった。」
オスカルはアランを抱き寄せた。
「アラン・・・おまえのことを・・・女として愛しても良いか?」
この先続くのでしょうか。
どんな展開になるのだろうか・・・