08/08/11 21:44:05
>>617にはならんかったけど、こんな感じで。
「ただいま戻りました、兄様」
「遅い」
「申し訳ありません」
「こんな時間まで何をしていた!」
「本屋に行ったあと、恋次の部屋に立ち寄りました。借りていたものを返しに」
「!」
「あいにくと恋次は不在だったのですが、掃除でもしておいてやろうかと…」
「余計なことはしなくていい。遅くなっては帰り道が危険ではないか」
「はい、すみません」
「で…恋次の部屋の掃除に、こんなに時間がかかったのか」
「はあ…あの、変なものを見つけたもので、それで悩んでいて…」
「変なものとは?」
「私の写真集です」
「!!」
「なぜだか寝床の下から出てきました」
「…そうか」
「あと屑篭が丸まったちり紙で一杯で…掃除の時に出たゴミが捨てられなくて困りました。
恋次は鼻風邪でも引いていたのでしょうか?」
「いや…奴は健康だ。無駄に体力が余っていると見える」
「そうですか。恋次が写真集に興味があるとは知りませんでした。
新しいのも見たいかと思い、今日発売だった兄様の写真集も置いてきてあげました」
「うむ。お前の心遣いに、奴も感謝するであろう」
「そうですか、喜んでくれると嬉しいです!」
「そうだな…もう遅い、お前は早く食事を済ませて寝るがいい」
「はい、失礼します兄様」
「…恋次か?何か用か、ではない。用があるから電話したのだ。
今来い。すぐにだ。残業?そんなことは知るか。
いいか、裏口から入るのだぞ。くれぐれもルキアを起こすな。
貴様は存在自体がやかましいのだから自重しろ。
あと----------------そう、遺書も用意してくるように」