08/07/08 00:51:51
>>685
あぁ……。
(仲良しと呟く表情はどこか嬉しそうに見えて、ぽんっと頭に手を乗せて軽く撫でてみる)
自分では分からないな…鎖骨がどうだろうと気にしたこともない。
(きっちりと上までボタンを留めていない、空いた首元の隙間に銀の手が忍び寄って)
(触れる指先は、少し冷たく感じて僅かに体を震わせた)
……。
(鎖骨を刺すような視線、それにじっと耐えながら、銀が触れやすいように微動だにしなかった)
(妙な緊張感を感じて不意に生唾を飲み込むと、喉仏の動きを指摘される)
(首筋全体から、ぷっくり膨らんだ喉仏にかけてゆっくりと銀の指先が輪郭を辿り、その仕種が少しくすぐったい)
そうだろうな、俺にだってよく分からないんだ…。
(思ったとおり答えは得られなかったが、元から答えを求めていたわけでもなかった…)
ペンギンか、いいな…ペンギン。
動物園にいるかな、それとも水族館か?どうだろう……俺はあまり詳しくないんだ。
(穏やかな微笑と共に、すっと手を伸ばして頷く銀の髪を撫でて)
(ファミレスで何気なく食事を共にする二人……自分の食欲を除けば珍しくない風景にすぎない)
(銀と何気ない時間を過ごす……それはかけがえのない幸せの時間だと、そう思える)
そう、同じだ…同じ場所で同じ時を過ごして、同じ物を食べて。
だから何だってわけじゃない……。
(想う相手と何かを共有するのは、心の距離が縮まったような、ありていに言えば愛情が深まったと…)
んっ……銀。
(クリームを拭った指先に口をつける銀だが、水を差し出した意図がいまいち掴めない)
(銀の舌が揺れた指先を、自分の口の中へと入れる)
(……もしかしたら間接キスのことを言いたかったのだろうか)
銀、どうしたんだ?
(コップを差し出したままの銀の手に触れ、その行動の意味を尋ねた)
【わかった、なら気にしない。だから銀も気にするな】