08/06/22 23:55:04
そうだな、花売り自体が珍しい。
花に興味を持つやつなんているのか…?
(花を買う人間ももちろんいるだろうが、自分にとっては関心の無い物)
(それだけに意図することなく冷たい言葉を放ってしまう)
いや、数えなくていい…そんな暇はっ―
(呆れながらに見つめていると、不意に少女の手に引かれていく)
(走り出すと自然に手が解け、少女のわずか後ろを息を切らさず追いかけていった)
ここなら大丈夫か。
俺…俺は……。
(今日が過ぎれば二度と会うことのない相手、そんな相手に名乗るのも億劫だったのだが)
(少女の目は久しぶりに会った知人を見つめる眼差し、まるで再会を喜んでいるような…)
(そんなはずはない……初めて出会った少女にその事実を伝える為、不本意ながら名前を告げた)
俺はクラウド……クラウド・ストライフ。