08/05/26 23:54:18
「ハァ、あの成金め!」
ダメモトで頼んだニ番隊副隊長に断られ、とぼとぼと隊舎の脇の道を歩いていたら、
「どうしたんだ、恋次?」
と両手にチャッピーグッズを抱えたルキアに遭遇した。
っつーか、身近にもう1人金持ってる奴いた!!
だいたいこいつの為なんだから、金を借りても後ろめたいことはないし、朽木家のご令嬢だから金がないはずがない。
と勝手な解釈で一人納得し、恋次はルキアに頼みこんだ。
「ルキア、頼みてぇことがあるんだ」
「どうした?」
「金貸してくれ」
「たわけ、…なんで貴様に貸さねばならぬのか?兄様にお願いしたらいいだろう?」
「隊長には断られた。ただ、どうしても今必要なんだ。俺のためじゃなくお前のためにも」
「私の為だと?何か買ってくれるのか?」
「…ちげぇよ。」
「じゃあ、なんなんだ?」
「別にやましいことに使うわけじゃないんだ。今は言えねぇが、貸してくれ」
恋次の熱い思いというか勢いに圧倒されルキアはわけのわからないまま承諾した。
翌朝、ルキアの口座から自分の口座に振り込んでもらい、その金を手に現世に向かう。