07/12/01 22:47:52
恩返し的なぬこルキ。
*********
「ん…くっ、う」
なんなんだろうか、と、俺は思うわけで。
なあ、何が見える…?がさがさ音立てるのは昨日コンビニで買ったスポーツ新聞だろ、肩でがちゃがちゃいってるのはCDケースだろ、さっき雪崩を起こしたのはよく読むからいつも枕元に置いてある文庫達だろ。
俺の部屋、俺のテレビ、俺のパソコン、俺のテーブル、俺のベッド、俺の毛布と枕。
じゃあ、俺の股先でなにかしている子は、なんだ?いや、ナニかをしているんだろうが。
小さな口に、雄を含ませて、飲み込むように吸い上げて舌を絡ませている。
背筋から腰にかけてに電流が走るような快感が行き来している事が分かる。いや待てだがしかしだ。
「ん、にゃ…ぁ」
「は、離せって…なにして…っ」
声が思わず荒くなる。これは、所謂オーラルセックスだろうが、つまりは急所を相手に無防備にするわけだから、噛みちぎられそうで、怖い。
目を覚ましたらこれだ。怖いだろ、誰だって。
こんな状況も当たり前で通せるような成人向けゲームだって、大前提が「フィクション」。ここは「ノンフィクション」の世界。それに俺は選択ボタンも押していないのにここにいる。
それに、なにより、誰…?
「うあっ…!」
あ、まずい…。
思うより先に、果ててしまっていた。恐ろしいこの状況下で萎えていたと思っていたが、どうやら立派に反応し活動していたらしい。
くわえられたままという状況。つまり、生理的かつごく自然に分泌されるだろう液体、は。