11/02/10 23:14:27 1WBullCf0
1月某日・・・南関東・23時過ぎ。
俺はAkiを連れて東京方面にドライブに出かけたくなった。しかし誰かにAkiだと発覚されたらどうしよう・・・そんな不安と
どこまで俺の綿詰め改造Akiが、いかに深夜とはいえ人間の女の子だと何人が思い込んでくれるか・・・両極端な意見が頭の中を巡った。
答えは出た。
「ドライブ一緒に連れて行こう」
自宅のドアを開けてキョロキョロと周囲を確認する。フル改造してあるのでパッと見は少女だが、さすがに近づけばバレる。
Akiを背中におんぶして、不審者のごとく警戒しまくりながら徒歩1分の駐車場へ。
心臓はバクバク、挙動が明らかに不審。・・・助手席のドアを勢いよく開けてAkiをそそくさと座らせる。俺も運転席へと乗り込む。
周囲は暗いとはいえ、深夜に制服姿の少女をおぶっている男がいたとすれば、通報されてもおかしくない。・・・しかし何とかなったようだ。
人形丸出しの顏を見られるとさすがにマズイと思い、少し顏は下に向けて寝ているようにさせた。
ベルトをお互いに締めて、クルマを走らせた。
「東京?なぜ東京なんだ?・・・都会に行ってどうする?余計に人がいるのに・・・」
そんな事より早く地元を離れたい!近所に見つかったら最悪である。それしかなかったので最寄りのICから高速に乗る。
運のいい事に信号に1度も引っかからずに、IC入口まで走ってこられた。つまり信号待ちでAkiは見られてない。
高速で追い越し車線のクルマが横を走り抜ける。それだけでドキドキした。
「制服姿の少女を乗せている」
追い越したドライバーは見てしまっただろうか?・・・いや、夜だしいちいち他人の助手席なんぞ覗いていくわけがない。
助手席の彼女はまだ下を向いて寝ている・・・
住んでいる街をどんどん離れ、東京都に入った。首都高に乗った。・・・これからどうすんだ?俺。いつかは高速を降りなければならない。
深夜でも交差点には人が必ずいるのが東京。人に見られるとマズイという感覚と車内にいる自慢の彼女を見てほしいという感覚とか交差する・・・
0時30分・・・ついに一般道へと降りてしまった。しかも場所は新宿。ネオンが深夜でもギラギラと輝いている。
・・・・・タクシーの運転手がこちらを見たような気がした。歩行者もこちらを見ている感じがした。心臓のピートは最高潮に達した・・・
「Akiちゃん。新宿に着いちゃったよ・・」
俺は車内にいるAkiに向かってぼそりと言った。