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古代エミシの時代、アイヌ語の祖語というべき言葉を話していた人びとが北海道から東北地方にかけて居住していた。
奥羽のエミシと呼ばれた人々は古代国家がしかけた「征夷」戦争に対して頑強に抵抗したが、結局俘囚化の道を余儀なくされた。
その過程で王朝権力と結びつきながら俘囚の系譜をひく強大な境界権力を生み出したものの、中世武家政権の成立によって解体されてしまう。
鎌倉後家人が地頭として入ってくると、北奥の安藤氏の世界を除き、潮が引いたように蝦夷・俘囚の影かたちは消え去り、蝦夷征伐の伝承世界に閉じ込められてしまった。
エミシ系住民は数世紀を経るなかで、倭語や農業中心的な生活スタイルの中に呑み込まれ、また移住者との間の混血も進行したものと思われる。
その結果、遠い先祖のことは忘れ、一様に百姓意識や日本人意識をもち、エゾと呼ばれる人々との同類・共通感情をもはや失う存在になってしまった。