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耽羅（たんら、ちんら[註釈 1]、朝鮮語: ??）は、朝鮮半島沖の済州島に古代から中世にかけて存在した王国である。
百済、統一新羅、高麗に内属し、15世紀初め李氏朝鮮に完全併合された。
耽牟羅（たむら）、屯羅（とんら）とも表記される[註釈 2]。
大元ウルス（モンゴル帝国）は服属させた高麗軍と共に、1270年に済州島に逃れてきた三別抄を1273年に制圧した後（三別抄の乱）、1275年に済州島を高麗から分離させて名を耽羅に戻した上でモンゴル帝国の直轄地にし、モンゴル馬を放牧するための牧場を置いた[19]。
この大元ウルスの時代には代官ダルガチが置かれ、また、この頃から済州島は流刑地となった[19]。
元は1294年に耽羅を高麗に下賜した。
1368年に中国に明朝が成立すると、高麗は1374年に25,000人の軍隊を送って牧胡（耽羅に土着化したモンゴル人）を虐殺し直轄地にした（牧胡の乱）[20]。