16/08/16 20:47:31.32 0.net
この説はアシュケナージ系知識人のケストラーが継ぐことでもっともらしさを増して
反ユダヤ的でない主張者の存在という新局面を迎えたかに見えるがそうでもない
ケストラーは若い頃にパレスチナに入植を試みて失敗し定住を断念している
その過程でヘブライ語を習得し創作も試みているが、それだけだ
彼は短い期間にナチス・ドイツ、スターリンのソ連、シオニストの入植地という
よく似た３つの閉鎖的な不自由な空間を生きてすっかりシオニズムが嫌いになっていたのだ
だから晩年になってアシュケナージ出身のヨーロッパ的知識人立場でユダヤとのつながりを拒絶したのだ
またThe Thirteenth Tribeを書いた時期のケストラーはすでに麻薬とオカルティズムに侵されていた
死には陰謀の影も形もなく、遺書は睡眠薬の過剰投与をこれから行うことと理由は病苦であることを明言している
ニュー・サイエンスそのものが科学としてはトンデモ、文芸としては思わせぶりな記号を無意味にちりばめたポエムにすぎない
ということはソーカル事件を経た今となっては明白だ
ハザールの歴史は隠蔽されたのではなく、単に東アジアの騎馬民族にもよくある記録への無頓着が原因だろう
チュルク語を話すユダヤ教徒にはクリムチャク人とカライム人がいるが、その文化はどちらもユダヤ色が非常に濃く
「チュルク語化したユダヤ人」としか言えず「ユダヤ化したチュルク」という面影はない
そんな民族が別にいたとして、なぜチュルク語を捨てて現地のスラブ語を差し置いて遠くのドイツ語を覚えてイディッシュ語を創るのだろう