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村重にとって、HKT48としてのデビューは決して華々しいものではなかった。
劇場での活動が中心で、本家グループの“神セブン”たちのようなメディア露出の機会には恵まれなかったからだ。
アイドルデビュー時は母からの厳しい反対にあうも、父とともに説得。
10代前半で単身で福岡に引っ越した時には、祖父母が費用を負担してくれたという。
ロシア人と日本人の間に生まれた子どもで、地元ではいちばん可愛いという自負があったという村重だが、家族の支えを持ってしても、心が折れそうな時期もあったようだ。
辛かったことはなかったかと聞くと、
「アイドル時代、仕事がなかった私にパパとママはいつも “可愛い”と伝えてくれました。
むしろハーフであることに誇りを持ってましたよ。ママの遺伝子のおかげで私はかわいくいられる! 誰に何を言われたとしても、私は私だと胸を張るべきだと思ってましたね。
それと6歳まではロシアに住んでたので、ハーフであることに違和感は全然ありませんでした」
と明るく話す。
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