24/04/25 12:38:27.34 .net
韓国のK-POPファンとメディアがLE SSERAFIMの舞台に対して厳しく批判している理由について、文化コンテンツ学を専門とするキム・ホンシク中源大学教授は次のように説明する。
「韓国ではK-POPアーティストを評価する際、歌唱力に重点を置きます。歌唱の際に若干ミスをしたり音程に不安定な部分があると、すぐ問題視されるのです。2019年にBLACKPINKが、2022年にaespa(エスパ)が、それぞれコーチェラに出演した際にも少なからず歌唱力を指摘する声がありました。
ただ、今回のLE SSERAFIMのパフォーマンスの残念な点は、ステージの経験不足がそのまま現れたということでした。40分間で10曲を踊りながら歌うというのはとても難しいことですし、LE SSERAFIMはエネルギッシュなパフォーマンスが特徴ですから、例えば振り付けが激しくない曲を前半に披露するなど、40分間ずっと体力を維持できるよう調整するなどの工夫が必要だったと思います。
URLリンク(bunshun.jp)
アーティスト本人たちよりも、企画会社や所属事務所が気を使わなければならない部分ですが、こうした問題も重なり、今回の出演自体に対して非難の目が向いているのではないでしょうか」
2回目のステージは安定していたが…
米時間の20日に行われた2回目のステージでは、LE SSERAFIMは最初のステージに比べて安定したライブを披露。無事にコーチェラデビューの舞台を終えたかに見えた。ただ、1回目のステージとは異なり、ライブAR(All Recorded=事前にライブバージョンで録音しておいた音源)の音量が大きくなっていたとして、ネットでは再び炎上。メディアの評価も分かれた。
一方、大衆音楽評論家のファン・ソノプ氏は、「K-POPは歌唱力だけで評価されるカテゴリーではない」との見解を示す。
「歌唱力の他にも、パフォーマンスの完成度、ステージで魅せる力、メンバー同士のバランスなどもK-POPの重要な要素であり、何より観客が楽しめるということが一番良いステージだと思います。そのような観点から見れば、LE SSERAFIMの1回目のステージは、彼女たちが準備したすべてのものを注ぎ込み、観客を楽しませるという自信やエナジーが感じられる、迫力あふれるものだったと思います。個人的には安定感があり無難に行われた2回目のステージより、1回目の方が楽しめました」
また、ファン・ソノプ氏はLE SSERAFIMへの批判が韓国でヒートアップしている理由について、「韓国人はK-POPを国が誇る文化として考えているため、高いレベルを維持することにプライドがある」という点に加えて、「LE SSERAFIMが属する“第4世代ガールズグループ”は競争が激しいので、他のグループのファンたちが煽っている面もあるのでは」と解説する。
音楽を楽しむ祭りの場であるコーチェラだが、韓国のK-POPシーンでは、まるでオリンピック競技のように優劣をつける場として認識されている。K-POPアーティストたちにとって、コーチェラは夢を掴むための大きなチャンスである一方で、実力を厳しく評価される試験場にもなりつつあるのだ。