23/09/30 18:35:53.97 6/aOFGpb.net
こういったドラマ・物語の出来・不出来に俳優や演出は余程でない限り無関係だと思う。
本作が良かったかというと、牧野という人物を取り上げた目的性からすると到底そうは言い難い。
植物の発見にしても羅列的に出しているだけで、研究過程でどんな所にどう着目したかなどの描写が不十分だし、図鑑を作るにしても、その過程でどういう点が大変だったのか、どの植物が分類において大変だったかなどの描写もすべきだったと思う。。
「専門的なことを出すのは一般に対して不向き」という人もいるかもしれないが、こういった点の描写は本来不可欠ではないか。人間関係的なことを少し犠牲にしてでも。
少し昔だが「ほんまもん」では主人公が料理の研究に真摯に取り組む姿が描かれていて、料理をしない人や興味のない人でも自らが行っている様な感覚になれたと思う。
恐らく本作を見た人で、牧野氏の植物に対する姿勢について見る前よりも格段に上がったという人はいないのではないか。
植物の専門家でもない脚本家に植物に詳しくなれというのは無理があるかもしれないが、牧野の植物に対する姿勢やその動機・理由というものは絶対に理解するべきだったし、それを描写で表すことが義務だったと思うが、この点脚本家は殆ど理解できてなかったのではないかと思う。
仮に視聴率が今より10%高かったとしても本作を成功作というには無理があるし、こんな目的性のよく分からない物語作りをしている限りNHKドラマが先細りして行くのは必然だろう。
俳優や演出には責任は無いが。