17/06/08 09:51:10.28 SgMpwPlo.net
単に一本のテレビドラマとしての観点から観ても、残念な出来でした。
メトロンが主人公の側に寄り添う様にいるのは、オマージュとしての事なのかも知れないが、ずっと出てる意味が感じられないし、怪獣倶楽部の面子も、そこそこいい役者が出演しているのに個性が活かされていない。
皆、いい歳の怪獣マニアが言いそうな台詞を言ってはいるが、「いかにもこういう奴ら、こういう事言いそう」という台詞と、淡々と打ち合わせする芝居だけで、肝心な「いい大人が怪獣への情熱を語る的な熱さ」がない。
もっと「そうそう、あの夕陽の戦いがいいんだよ~!」みたいな、こいつ、心底怪獣が好きなんだな~! と視聴者に感じさせる要素がない。リアルに考えても、喫茶店のど真ん中を10人近くで陣取って、
狙われた街の台詞やナレーションを、ただお題目を唱える様に呟いて頷きあってる連中がもしいたら、自分なら確実に離れた場所に座るか店を変えますね(笑)
あれじゃただ気味悪い集団だもの。そう見せてしまった演出の大失敗です。
あの連中を視聴者が「もっと感情移入出来て愛せる存在」にしないと、折角の面白い設定が台無し。
だから主人公が彼女との約束を取るか、仲間との一時を取るかのサスペンスが全く効いていない。自分は観ていて彼女との約束を反古にする主人公は、ただムカつく嫌な奴にしか映らなかった。
「何で大事な約束を破るんだ? ただのバカかお前は」としか思えなかった。主人公に全く感情移入出来ないのだ。
まあ次回からどうなるか、だが、怪獣への情熱を持つ大人をもう少し愛すべき人物に描いて欲しかった。
細かい描写やウルトラ的な部分はともかく、演出は0点でした。