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（６１）12月7日(月)
炭坑であさは、つわりに苦しみながら、仕事ができない自分を悔しがっていた。亀助も心配するだけで、なにもできない。
そこへ現れたのは、新次郎とうめ。新次郎はサトシに見覚えがあることに気づくが、あさを連れて大阪へ帰ることに。
一方、東京に転居した今井家は、銀行開業を目前に控え多忙な毎日を送る。正吉も将来は銀行に商売替えすべきと考えるが…
（６２）12月8日(火)
大阪で過ごすうちに、体調がよくなっていくあさ。臨月を迎えるあさを思って正吉とよのの口論が始まる。
雁助は、そんな二人を見て自分の過去を顧み、家族に縁のないうめと次第に距離を近づけていく。
新次郎は、街の人の多くが断髪していることが気になって…。そして、あさを五代が訪ねてくる。
（６３）12月9日(水)
新次郎と榮三郎が髷を切って、さっぱりした髪型になっていた。正吉とよのは、あさの体を心配して、ついに言い争いに。
雁助とうめは、ふたりで話をしていくうちに…。出産の予定の日が近づき、あさはある思いを新次郎に告げる。
（６４）12月10日(木)
あさは出産のときを迎えていた。心配する新次郎たち。すると、元気な泣き声が聞こえて…。
新次郎はしみじみと赤ちゃんとあさを見つめる。正吉は、あれこれと考え抜いた結果、千年以上栄えますように
という思いを込め、千代と名前をつける。夜遊びをやめ育児に励む新次郎。
（６５）12月11日(金)
炭鉱で、大きな爆発事故が起こる。慌てる亀助。坑道に入っていた治郎作が閉じ込められ、カズは取り乱している。炭鉱は大パニックに。
一方、大阪のあさは、銀行づくりの準備を行っていた。そこへ、炭坑で事故が起こったという知らせが入る。
女1人で九州まで行くのを周りが止める中、五代が同行を買って出て、新次郎は五代にあさを頼む。あさが九州の炭坑に着いてみると…
（６６）12月12日(土)
あさと五代を見送った新次郎は、サトシのことを思い出し、正吉にサトシについて話す。炭坑では、サトシがあさに責任を問い詰める。
「爆発は、事故でない」と話す五代の言葉にとまどうあさ。その時、治郎作が…。固唾を飲む一同…。サトシは…。
後処理に追われるあさは、銀行づくりの夢が遠のくのを感じて…。正吉は、事態の収拾のため雁助を九州に向かわせるが、正吉自身の身に…