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「台湾民報」復刻版を刊行 日本統治時代に台湾人が発行、社会運動に影響
2018/12/06 11:52
日本統治時代、台湾人によって発行された新聞「台湾民報」の復刻版が国立台湾歴史博物館(台南市)によって刊行されることとなった。
同館の謝仕淵・副館長は、台湾民報について「一般のメディアと異なり、中には日本の統治に関する社会的な問題や議論などが記されている」と述べ、より多くの人に読んでもらえればと期待を寄せた。
台湾民報は1923(大正12)年、日本に留学していた台湾人たちが東京で創刊。
初期は半月に1回の発行で、台湾語や日本語、中国語が混用された形で書かれていた。
後に総督府の認可を得て、発行拠点を日本から台湾に移した。1932(昭和7)年に日刊紙となり、台湾人に広く読まれた。
内容は文学から政治・社会運動などに及び、作家や社会運動家が多く寄稿。
議会の設置を求めて逮捕、投獄された蒋渭水が獄中で記した「獄中随筆」が掲載されたことが知られている。
同館は文化部(文化省)の支持を得て、近代の発行物をまとめる計画に着手。
台湾民報の復刻版はその一環として刊行される。
復刻版は、拠点が台湾に移る前の1923~27年に発行されたもので、読みやすいレイアウトにまとめられているという。
謝副館長は、台湾民報が台湾史の研究において非常に重要な意味を持つと指摘。
台湾民報を読むことで、「台湾が近代国家になる過程の中で、どのような衝撃や不平等を経験したのか知ってもらいたい」と語った。
刊行は12月中旬の予定だという。
URLリンク(japan.cna.com.tw)