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日本統治時代から残るコーヒーの木を基に 先住民が独自ブランド/台湾
【社会】 2018/08/02 13:21
日本統治時代に残されたコーヒーノキを両親から受け継ぎ、独自のコーヒーブランドを3年で育て上げた台湾原住民(先住民)の一族が南部・屏東県にいる。
ルカイ族の巴さん一族が手掛けるコーヒーブランド「巴魯那」は、近日中にも日本の企業と受注契約を結ぶ見通しだという。
屏東県の台湾原住民の集落には、日本統治時代に植えられたアラビカ種のコーヒーノキが多く残っている。
終戦に伴い、日本政府が去ると、産業は衰退。コーヒーノキは放置され、台湾の気候に徐々に適応していった。
2000年代に入って台湾でコーヒーが流行し始めると、台湾原住民たちはこれらの木を繁殖させ、再び栽培を行うようになった。
コーヒーの焙煎(ばいせん)技術を学ぶ人も増え、同県の代表的な農産物に成長。
現在、県内には35のコーヒーブランドがあり、地元に戻ってコーヒー産業に携わる若者も増えているという。
巴さん一族がコーヒーの栽培を始めたきっかけは両親の死だった。
この世を去った両親のために何かできないかときょうだいたちで考えた結果、思いついたのが両親が残したコーヒーノキを繁殖させることだった。
巴さんたちのコーヒーノキは、両親から受け継いだ35本から400本余りにまで増殖。ブランド名は家族の名前と両親の個人名から一文字ずつ取って「巴魯那」とつけた。
今年4月、シンガポールの食品展に出展した際、来場していた日本企業の担当者が巴さんたちのコーヒーを口にしたところ、「故郷の味がする」と感激し、契約を結ぶ意向を示した。
今月初旬、日本から巴さんたちの農園を見学に訪れる予定だという。
ブランドの運営を任されている次男の嫁の趙義玲さんは、自分たちの焙煎技術が日本のアラビカ種の風味を引き立たせているのだろうと胸を張る。
現在は日本で流行している水出しコーヒーバッグや台湾原住民が好んで食べる調味料「アオモジ」を使ったコーヒーなどの開発に取り組んでいると話し、コーヒーブランドの発展を通じて一族に栄光をもたらすことができればと語った。
URLリンク(japan.cna.com.tw)