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日本統治時代の駅舎が“里帰り” 当時の姿蘇る=旧台鉄新北投駅/台湾
【観光】 2017/04/01 18:02
(台北 1日 中央社)日本統治時代に建設され、廃駅後は別の場所に移転されていた台湾鉄道(台鉄)新北投駅(台北市)の駅舎が1日、“故郷”に戻され、当時の姿で蘇った。
駅舎は文化施設として使用され、駅の歴史を紹介する展示などが行われる。台北市内で唯一の100年の歴史を有する駅舎となる。
同駅は新北投線の駅として1916(大正5)年4月1日に開業。周辺は温泉の名所となっており、多くの利用客で賑わった。
利用者増加に対応しようと1937(昭和12)年には拡張工事も実施。
だが、1970年代末期になると温泉産業の衰退やバス路線の整備によって利用者は減少。
台北メトロ(MRT)淡水線の建設に伴い、1988年に新北投線は廃線となり、同駅は解体。中部・彰化県の台湾民俗村に移されていた。
その後、2003年になると同駅の里帰りを目指す運動が始動。
2013年、同駅が台北市に無償で提供されることが決まった。
2016年に同市は1937年当時の姿の再現を目標に、元あった場所から約50メートル離れた場所で移築工事を開始。
開業から101年後の1日、駅舎が公開された。
オープンを祝し、1日には地元の学校や住民らが参加するパレードを実施。2~4日には音楽会が開かれる。
だが、同市や地元がかつての駅舎の復活を喜ぶ一方で、建材の一部に新たな素材が使用されたり、デザインの一部が変更されたりしていることなどを巡り、非難の声も上がっている。
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