22/02/23 02:08:47.28 UJsvZ7njn
>>461
三歳で母に死なれた龍造は祖父母に育てられた。祖母は世知に長けた人で、極道にはなるな、
覚醒剤はやるな、入れ墨はするな、と教え、龍造はそれを守った。欠席が多かったとはいうものの、
私立中学校を出してもらった龍造ではあったが、子どものころから遊び場のひとつとして
親しんだとばでの仕事に就く。
描かれているそのころの差別は、今の感覚ではまったく信じられないほどひどい。そんな世の中で、
牛を屠り、枝肉を担ぎ、捌き続ける龍造。重労働であるだけでなく、かなりの技術を要する
仕事であるが、熱心に仕事をこなし、28歳で独立して上原商店を旗揚げする。