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<華宝塚>舞台人として誠実に 水美舞斗(花組)
大正浪漫の薫り漂う東京を舞台にした花組公演「はいからさんが通る」
(十一月十五日まで、東京宝塚劇場)は、同名の少女漫画が原作。
陸軍少尉、伊集院忍(柚香光(ゆずかれい))と
快活な女学生、花村紅緒(華優希(はなゆうき))を
中心に繰り広げられる波瀾(はらん)万丈の恋物語の中で、
忍の部下で軍曹の鬼島森吾(おにじましんご)を演じている。
「鬼島のおとこ気、情に厚い部分を出せたら」と役への思いを語る。
三年前の公演でも鬼島を演じたが、あらためて台本を読み込むうちに
「役に対するアプローチの仕方が変わった」といい、
「今回はより一層濃く演じたい」。
当初は五月に幕が上がる予定だったが、コロナ禍で五カ月遅れて初日を迎えた。
自粛期間中は、
「舞台のクオリティーが落ちないように自宅でトレーニングを欠かさず、
再開を待ちました」と話す。外出できない日が続いたが
「外食に見えるように時間をかけて自炊する“外食ごっこ”」など
工夫して楽しんだことも明かす。
「傷を負った人間が仲間と出会うことで前に進む。そんなところが作品の魅力です」
入団十二年目の男役。
歌、芝居のほか、キレのあるダンスにも定評があり、舞台には欠かせない存在。
「舞台人として誠実でありたい」と語る。
その心は「舞台には人となりがにじみ出てくる」といい、
タカラジェンヌのモットーである「清く、正しく、美しく」を心に刻む。
「毎公演、何かしらで進歩したい」と日々舞台に立つ。 (山岸利行)