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>>661
「四代目が事あるごとに“結婚はしない”と言っていたこともあって、一門はその“指向”を熟知し、将来も後継ぎは生まれないものと理解していました」
それを承知で三代目は跡を継がせたわけだが、
「四代目は、自分はあくまで團子への“中継ぎ”であるという意識を常に持ち合わせてきました。実際に三代目から襲名を持ちかけられた際、“いずれは中車の息子に返すとして、それまでは自分が継がせてほしい”との意思を示していたのです」(同)
(中略)
四代目は12年の襲名直前、親しい仲間の集まりで、
〈團子がボンクラだったら継がせられない。今度は僕の意思で決める。(香川が継がせたがっていても)歌舞伎はそんなに甘いところではない〉
などと言い放っていた。その傲慢さは、今回引き起こした悲劇と決して無関係とはいえないのではあるまいか。
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