違いのわかる男の今月の歌舞伎本気の劇評at RAKUGO違いのわかる男の今月の歌舞伎本気の劇評 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト50:重要無名文化財 16/02/18 18:39:30.54 .net 218 :重要無名文化財:2016/02/07(日) 21:54:20.60 へいっ、こちら松竹座本拠。さきほど2日間の歌舞伎座遠征から自宅に帰還。 土曜日の夜と日曜日の昼の部を観劇。醒めないうちに感想を書く。 土曜日の夜の部、一演目目、厳しいようだがサッパリ駄目。 孝太郎、秀太郎、錦之助は、まぁまぁであるところからハッキリ言わせてもらうと 結局、梅玉がぶち壊していると言うこと。これから切腹するという場面でも 「ほんとアンタこのあと切腹すんの?」と言いたくなる。全く切迫感が伝わってこない。 阿呆払いになるところでも、母の恩に痛み入るところでも、全然駄目。 心情の移入が全くない。当然観てるこっちも何も痺れない。つうかさ、 ここ数年来梅玉で心底感動したこと一度もないんだけど、この人の何がいいの? それを問いたい。所作はキレイだよ。だけど、ただそれだけだろ。全く華もない。 伝えるべき内面のマグマが1グラムでもあんのかよ、とさえ思ってしまう。 梅玉を評価する人は何を評価してんのか教えてほしいわ。まじで。 二演目目は絶品。つうか、近年の歌舞伎でこの水準以上ってどれだけあった? 俺は昨日の籠釣瓶なら、人生最期の歌舞伎でも構わないけどね。 菊之助の八ツ橋に対して低い評価があったけど、ホンマかよ。最初の花道での 振り返りの場面を含め三ヶ所ぐらいで時が完全に止まっているじゃないか。 その僅か十数秒がどれだけ無限的で幸福な特異点であったか。 1800人の観客全員が全くの無音で微動だにせずにその永遠を見つめていたか。 ひとひらのまばたきの風さえ起こっていなかったと俺などは信じている。 とにかく今回の菊之助は俺的には絶品だった。諸先輩方は違うご意見かもしれないけどね。 次郎左衛門も物凄い気迫だったよ。もの凄い集中力で全てがド迫力だった。 とにかくね、この二人だけは今日の芝居が一世一代だという覚悟がひしひしと 感じられた。俺はね、こういうものが見てえんだよ。もう今日この後、 地球に巨大隕石が落ちてきて全人類が滅亡しても構わないというものを見るために 大阪からわざわざ行ってるんだよ。少なくとも土曜日の夜の籠釣瓶は それに値した。菊之助と二代目には本当に感謝している。 長くなったから、続きはまた明日。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch