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目指せ歌舞伎俳優!役者養成コースは今年から毎年募集…時蔵「成長が楽しみ」 URLリンク(hochi.news)
2020年6月16日 14時0分スポーツ報知
一般家庭からでも情熱があれば、確実に歌舞伎俳優になれる道があるのをご存じだろうか。国立劇場などを運営する独立行政法人日本芸術文化振興会は、伝統芸能の養成事業を行ってきた。
その中に歌舞伎俳優を養成するコースがある。一流の講師陣のもと授業料なしで2年間、じっくり、みっちり約1300回の授業。全くの初心者でも構わない。
新型コロナウイルスの影響で歌舞伎公演は中断中。一方でこの世界に飛び込んだ役者の卵たち。
今月、授業も始まった。女形の代表格で長年講師を務める中村時蔵(65)に話を聞いてみた。(内野 小百美)
歌舞伎の上演が途絶える中、希望の光が差し込む。役者を養成する研修の教室は国立劇場内にある。取材ということで「歌舞伎実技」の授業の見学へ。
教材は「寿曽我対面」。冒頭、大名が並んで言うセリフを生徒を前に、指導して10年以上になる時蔵が、全登場人物を巧みに演じ分ける。
「すぐにできなくて構わない。何度も丁寧に言うから。腹式呼吸で歌舞伎特有のイントネーションを大事に。セリフは絶えずキャッチボール。次にセリフを言う人が受け取りやすいように」。
セリフの意味、背景まで細かく語られる。「何ともぜいたくな空間」が演劇記者から見た正直な感想だ。生徒が質問しやすいよう和やかムードだ。
今年入った第25期は2人。東京と山梨の出身者で高校を出たばかり。小学時代から歌舞伎好きだった者。もうひとりは全くの素人だが、やる気おう盛。
「2人とも少し助言しただけでどんどん直っていく。成長が楽しみ」(時蔵)。始まったばかりで、生徒の声はもう少し授業に慣れるまで待ってほしい、とのこと。
ここに養成側の、大事に育てたい思いが表れる。多い時は約10人いたというが今年は2人でマンツーマン指導に近い。