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4. **結果の検証**
その規範がもたらす結果が望ましいかどうかを検証する視点も必要です。結果が悪影響をもたらす場合、妥当性が疑われます。
例: 「全ての真実を明かすべきだ」という規範が、むしろ人々に苦痛や混乱をもたらす場合、その妥当性は低いと考えられるかもしれません。
5. **道徳的直観**
人々が持つ道徳的直観や感情も、倫理規範の妥当性を評価する基準の一つになり得ます。ただし、直観や感情に頼りすぎると主観的な偏りが生じる可能性があります。
例: 「弱者を守るべきだ」という規範は多くの人に直観的に受け入れられますが、具体的な内容を定義する際に議論が必要です。
6. **倫理的基盤**
規範がどのような価値観や倫理理論(功利主義、義務論、徳倫理など)に基づいているかも妥当性を評価する要素になります。基盤が曖昧であれば、規範そのものの妥当性も揺らぎます。
倫理規範の妥当性を議論する際には、これらの観点を総合的に検討することが必要です。特に、普遍性や論理的一貫性、実行可能性が欠ける規範は、妥当性を支持するのが難しいです。
反出生主義が倫理規範として妥当性に欠けることがよくわかるね。