24/11/26 00:06:11.96 0.net
「生まれれば100%の確率で何かしらの苦痛を感受するので、出産すべきではない」
まず、これはギャンブル論とは異なる型になる。
ギャンブル論での親のギャンブルは、子が自分の人生を肯定すれば「勝ち」、否定すれば「負け」となり、負けた場合に「子を生んだ」という行為は加害として成立するというものだから、短期的な苦痛の存在ではなくて、長期的な人生の価値判断が基準になる。
では、上の倫理規範を検証してみよう。
「生まれれば100%の確率で何かしらの苦痛を感受する」という命題は真であるが、そこから「生むべきではない」という規範を導くのは妥当ではないと考えられる。何故なら、多くの人は苦痛を受け入れて生きていて、「生まれなければ良かった」と誕生否定をしないからだ。
つまり、苦痛があることが必ずしも誕生否定の根拠になるわけではないので、出産の禁止を倫理規範とするのは妥当ではない。