24/05/16 09:53:11.44 0.net
吉岡は、神などいないと思っていた。信仰とは何か怪しい、そう思っていた。
吉岡は奇跡も信じていなかった。吉岡は夏の日差しを受け、水分が欲しくなっていた。
吉岡は自動販売機の辺りまで歩いて行った。小銭を入れた、そのときだった。
後ろから何者かに声をかけられた。「今から超能力を披露しましょう」
吉岡「超能力なんてないさ」そう平然と言った。そして吉岡は自販機ボタンを押そうとした、そのときだった。
ガタンゴトン、と音が鳴ると同時に、いろはすとコーラが落ちてきた。
「超能力をかけたのです。信じましたか?」
吉岡「ほう。俺は120円しか入れてないのに、二つも出てくるのか」
「どうですか。私の賭けは」
吉岡は内心驚いていた。超能力があるのなら、俺のおじいちゃんの病気も治してほしい、そう思った。