24/03/26 13:32:22.86 0.net
>互いに取り乱すと言うことは一切無かった
誰も取り乱してはいないよ。
本人は、自分が死ぬことを覚悟できるような人ではなく、周囲もそのことがよく分かっていたので、医師を含め、誰も本人に病状について本当のことを知らせる人はいなかった。
死が差し迫ったときに、心肺蘇生をしないように本人が希望を告げたのは、今にも息を引き取ろうかという状態になり、親族が病院の病室に最期の看取りのために集められたときだ。
父の母である祖母は、自身が感情的に取り乱して、父親の希望が理解できず、それを「錯乱している」と思い込んだのではなく、単純に他人の心を汲み取るような感性の備わった人ではなかったからだ。
だから、希望を聞き入れる余地など一切なく、私が希望を考慮するように促すことなどはじめから論外だった。
祖母と母は、互いに感情的なつながりなど皆無だったので、母が父の希望どおりにしてくれと真っ向から対立する立場をとれば、それを非難する祖母との間で大騒ぎになっただろう。
母も祖母に譲歩するというより、どちらでもよかったのだろうと思う。
私は、最期の望みくらい聞き届けてやった方がいいと感じながらも、私が意見を述べても無駄であることが明らかなので、単に自動的にに同意せざるを得なかった。