24/03/24 14:09:52.25 0.net
私の父親は、死際も不本意だったと思う。
死ぬ間際に本人が口頭ではっきりと心肺蘇生を望まないと医師と家族に伝えたときも、その望みが医師と家族によって否認されたからだ。
家族の一人一人に医師が確認を求め、まず父の母親である祖母が、その希望に対して「錯乱している」と医師に告げ、それ以外の家族も心肺蘇生に同意したので、最後に意見を求められた私も同意せざるを得なかった。私一人で反対したところでそれが無効にされ、その後も諍いの種となることが目に見えていたからだった。
父は私に対して「お前までそんなことを言うのか!」と抗議したが、無駄である。既に私の意向など関係なかったのだから。
父がもっと早めに自分で死を覚悟して家族に話をするような人間で、母親がそれに耳を貸すような人間で、祖母が人としてまともな判断を下すような人間であったとしたなら、そのような事態には至らなかっただろう。
何の権限もない私に最後に責任を投げられても、私にできることなどなかった。