22/05/26 09:41:39.23 0.net
>>561
>月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ、
馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして旅を栖とす。 <
日本で学校教育を受けた人ならば、その多くが触れたことがあり、
万葉集の歌などと比べれば、現代の日本語の表現との隔たりもそれほど
大きくないため、それなりに理解していると感じているものと思われる
この『おくのほそ道』 の序文の表現も、一般に、その解釈に根本的な
「捉え損ね」が潜んでいるだろうと、私には思われる。というのも、
私自身が、その「捉え損ね」を、これまで特に意識することのなかった
一般の人々のうちの一人だからである。この「捉え損ね」は、「たび」
とはどのような表現であるかにかかわり、また引用した文における
「過客」という表現の"k"の発音の用法にもかかわる。